近くの認定事業者に直接頼める? 花輪式完全消臭の見積りを全花連本部が確認する理由

「家賃は毎月、きちんと支払われている」
「本人から苦情や相談もない」
それでも、入居者の生活が少しずつ崩れていることがあります。
自分の食事、衛生、健康、安全などへの関心が弱くなり、生活に必要なことができなくなる状態を「セルフネグレクト」と呼びます。
本人に困っている自覚がなかったり、周囲の助けを断ったりする場合もあるため、発見が遅れやすい問題です。
管理会社や大家さんは、次の5つのサインに注意しましょう。
■1.郵便物や宅配物がたまっている
郵便受けからチラシや封筒があふれている状態は、生活の変化を知る手掛かりになります。
新聞が何日分も残っている、宅配業者が何度訪ねても応答がない場合は、本人へ連絡して安否を確認します。
ただし、郵便物を勝手に開けたり、持ち帰ったりしてはいけません。
■2.身だしなみや健康状態が変わった
以前は整っていた服装が急に汚れる、同じ服を着続ける、強く痩せるなどの変化が見られることがあります。
食事を取れていない、通院を中断している、薬を飲めていない可能性もあります。
「だらしない」と責めず、
「体調はいかがですか」
「何かお手伝いできることはありますか」
と声をかけましょう。
■3.連絡や訪問を拒むようになった
電話に出ない、点検日を何度も変更する、家族や支援者の訪問を断るといった変化も見逃せません。
人に迷惑をかけたくない、部屋を見られたくない、手続きが理解できないなど、本人なりの理由が隠れている場合があります。
連絡を拒否されたからといって、すぐに問題がないと判断しないことが大切です。
■4.室内や共用部分に変化が出る
玄関付近に物が増える、ベランダにごみがたまる、害虫や異臭について近隣から相談が入る場合があります。
特に確認したいのは、
・玄関や避難経路を通れるか
・火の周りに物が置かれていないか
・傷んだ食品が放置されていないか
・トイレや水道を使える状態か
という生活と安全に関わる部分です。
本人の同意や正当な理由を確認せず、勝手に入室したり家財を処分したりしてはいけません。
■5.電気や水道が止まっている
料金を払えるお金があっても、請求書の確認や支払い手続きができず、電気、ガス、水道が止まることがあります。
暑い時期や寒い時期に冷暖房が使えなければ、命に関わる危険があります。
反応がない、室内から助けを求める声がするなど、緊急性が高い場合は、消防や警察へ連絡してください。
■管理会社だけで解決しようとしない
セルフネグレクトは、片付けだけで解決する問題ではありません。
高齢、認知症、病気、経済的な問題、家族との関係、孤立など、複数の事情が重なっていることがあります。
本人を説得し続けるのではなく、地域包括支援センター、自治体の高齢者相談窓口、医療・福祉の関係者などへ早めに相談しましょう。
相談する際は、
・最後に本人と話した日
・以前と変わった点
・近隣から寄せられた情報
・家賃やライフラインの状況
・緊急連絡先への連絡状況
を整理しておくと、支援につながりやすくなります。
■異臭が発生した部屋は原因の確認が必要
ごみや傷んだ食品、排せつ物などが長期間放置されると、通常の清掃だけでは臭いが取れないことがあります。
全花連では、室内の状態を確認し、特殊清掃から特許技術「花輪式完全消臭」まで一貫して対応しています。
また、全花連安心サービスでは、入居中から保険や死後の手続きへの備えを整え、万が一の際には、保険の確認、残置物への対応、特殊清掃、完全消臭、退去手続きなどの窓口となります。
大切なのは、部屋が荒れてから対応することではありません。
小さな変化を「本人からの言葉にならないサイン」として受け止め、生活や命の危険が大きくなる前に支援へつなぐことです。
参考:
厚生労働省「セルフ・ネグレクト状態にある高齢者に関する調査」
【次回・第86話】
「セルフネグレクトが疑われる入居者が訪問を拒否!ドアを開けてもらえないときの5つの対応」
電話に出ない、訪問しても「帰ってください」と言われる――。どこまで本人の意思を尊重し、どのような変化があれば安否確認を急ぐべきなのでしょうか。管理会社が一人で抱え込まないための連絡順序を分かりやすくお伝えします。


