【第29弾】賃貸契約で緊急連絡先がいない!身寄りのない方が部屋を借りる5つの方法

「以前はきれい好きだったのに、最近は部屋が散らかっている」
このような変化は、単なる片付け不足とは限りません。
セルフネグレクトとは、食事、清潔、健康、住まいなど、自分の生活に必要なことができなくなり、心身の安全や健康が脅かされる状態です。
本人の性格や怠けが原因とは限らず、認知症、病気、体力の低下、家族との死別、経済的な問題、孤立などが重なって起こる場合があります。
家族や管理会社が気づきたい7つのサインをご紹介します。
■1.郵便物がたまっている
郵便受けに新聞や手紙がたまり、重要な書類も開封されていない状態です。
公共料金や家賃の支払いが遅れている場合は、生活の管理が難しくなっている可能性があります。
■2.ごみを出せなくなった
決められた曜日にごみを出せず、室内や玄関付近に袋が増えていきます。
分別方法が分からなくなった、体力が落ちて運べないなど、本人にも理由があるかもしれません。
■3.身だしなみが変わった
同じ服を着続ける、衣類の汚れが目立つ、入浴していないように見えるなどの変化です。
「だらしない」と責める前に、洗濯や入浴が難しくなっていないか確認しましょう。
■4.食生活が乱れている
冷蔵庫に食べ物がない、同じ食品ばかり買う、期限の切れた食品が増えるといった変化があります。
食事の回数が減ると、体力や判断する力がさらに低下するおそれがあります。
■5.病院や介護サービスを避ける
体調が悪くても受診しない、薬を飲み忘れる、必要な支援を断ることがあります。
本人が困っていないように見えても、説明を理解すること自体が難しくなっている場合があります。
■6.人との付き合いを避ける
電話に出ない、訪問を断る、カーテンを閉めたままにするなど、人との接触が減っていきます。
近所や家族とのつながりが薄くなるほど、異変の発見が遅れやすくなります。
■7.室内から臭いがする
ごみ、傷んだ食品、排せつ物、ペットなどによる臭いが、玄関や共用廊下まで広がることがあります。
臭いは苦情として処理するだけでなく、室内で生活上の問題が起きているサインとして考えることが大切です。
■本人を責めず、地域の相談窓口へつなぐ
セルフネグレクトが疑われるときに、いきなり室内の物を捨てたり、強い言葉で片付けを迫ったりすると、本人が支援を拒むことがあります。
まずは、
「最近、困っていることはありませんか」
「買い物やごみ出しを手伝いましょうか」
と声をかけてください。
家族だけで対応が難しい場合は、市区町村の高齢者福祉担当窓口や地域包括支援センターへ相談しましょう。
厚生労働省の補助事業による報告書でも、セルフネグレクトは孤立死との関連が指摘され、予防と早期発見の必要性が示されています。
全花連安心サービスは、万が一、賃貸住宅で死亡事故が発生した際に、残置物への対応、特殊清掃、特許技術「花輪式完全消臭」、退去手続きなどを一つの窓口で整理する仕組みです。
しかし、何より大切なのは、事故が起きる前の小さな変化に気づくことです。
参考:厚生労働省補助事業「セルフ・ネグレクトや消費者被害等の犯罪被害と認知症との関連に関する調査研究事業」
【次回・第72話】
「同じ物を何度も買うのは認知症の始まり?一人暮らしの親に見られる7つの変化」
物忘れだけでは判断できない認知症。買い物、支払い、服薬、料理、電話など、一人暮らしの親の生活に現れやすい変化と、家族がしてはいけない対応を分かりやすくお伝えします。


