中医学での深呼吸の効果について詳しく教えて
夜中、ふと目が覚めて
「またトイレかもしれない」と思いながら布団を出る。
そんな夜が続いていませんか。
40代になると、
「年齢のせいだから仕方ない」
「誰にも言えないし、我慢するしかない」
そう思っている女性はとても多いように感じます。
ですが、夜中にトイレで目が覚める状態は、
体が静かに出しているサインであることも少なくありません。
■ 夜間頻尿とは?40代女性にも増えている理由
夜中に尿意で目が覚め、トイレに行く状態を「夜間頻尿」と呼びます。
1回だけでも睡眠は分断され、2回、3回と増えるほど眠りは浅くなります。
「朝起きても疲れが取れない」
「眠ったはずなのに、体が重い」
こうした不調の背景に、夜間頻尿が関係していることもあります。
夜間頻尿は高齢の方だけの悩みと思われがちですが、
実際には40代から増え始める女性の悩みでもあります。
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■ なぜ40代になると夜中にトイレが近くなるのか
原因はひとつではありません。
40代になると、
・膀胱に溜められる尿の量が少しずつ減る
・女性ホルモンの変化で、膀胱や骨盤まわりが敏感になる
といった体の変化が起こりやすくなります。
さらに、
夕方以降の水分の摂り方
コーヒーやお酒
味の濃い食事
こうした日常の習慣も、夜間頻尿に影響します。
忙しい毎日の中で、
「自分の体のことは後回し」になっている方ほど、
知らないうちに負担が積み重なっていることがあります。
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■ 夜間頻尿が続くと、心と体に起こりやすい変化
夜中に何度も目が覚めると、眠りはどうしても浅くなります。
その結果、
・理由はないのにイライラする
・集中力が続かない
・日中にぼんやりする
といった変化を感じやすくなります。
「ちゃんと寝ているはずなのに疲れる」
それは、睡眠の質が下がっているサインかもしれません。
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■ 今日からできる、やさしい夜間頻尿対策
● 水分は「量」より「時間」を意識する
水分は体に必要なものです。無理に減らす必要はありません。
大切なのは摂るタイミングです。
日中はしっかり水分を摂り、
夜に近づくにつれて少しずつ控える。
就寝3時間前以降は、ひと口ずつにするだけでも変化が出ることがあります。
● 夜の飲み物を見直す
コーヒーやお酒は尿を増やしやすい飲み物です。
夜は白湯や温かいお茶など、体を落ち着かせるものがおすすめです。
● 寝る前の安心習慣
寝る前にトイレへ行く
体を冷やさない
照明を少し落として気持ちを静かにする
こうした小さな工夫が、眠りの質を守ってくれます。
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■ 漢方の考え方から見る、40代女性の夜間頻尿
漢方では、40代女性の夜間頻尿を
「体の土台が弱り、体に余分な熱がこもっている状態」
と捉えることがあります。
・ほてりやすい
・寝汗をかきやすい
・夜に目が覚めやすい
こうした傾向がある方は、体の中に熱が溜まりやすいタイプかもしれません。
瀉火補腎丸(知柏地黄丸)は、
体にこもった熱をやさしく冷ましながら、
体全体のバランスを整えるという考え方の漢方です。
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■ 夜間頻尿は、あきらめる必要はありません
夜中にトイレで目が覚めることを、
「年齢のせいだから仕方ない」と思わなくて大丈夫です。
生活の中を少し見直すだけで、
体はきちんと応えてくれることがあります。
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■ まとめ|体の声に気づくことが、第一歩です
夜中に何度も起きる夜は、つらいものです。
ですが、その違和感に気づいているあなたは、
すでに自分の体を大切にし始めています。
水分の摂り方を見直す
夜の過ごし方を少し変える
体の声に耳を傾ける
その積み重ねが、
「朝まで眠れた」という安心につながっていきます。
このコラムが、
ご自身の体を見つめ直すきっかけになれば幸いです。
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夜中に何度もトイレで目が覚めるあなたへ 40代・50代女性



