不眠症の原因とタイプ、漢方薬の選び方

不眠症の原因と多く見られる症状

不眠症は、ストレスや精神的な不安、体力の低下、神経の緊張など、さまざまな原因から起こります。また、悪くなった生活習慣やバランスの崩れた食事、運動不足など、生活習慣も影響を及ぼします。不眠症には特徴的な症状があり、それぞれの人で症状や体質は異なります。以下に不眠症の症状を一覧で紹介します。

眠れない
眠りが浅く、中途覚醒しやすい
夜間や早朝に何度も覚醒する
入眠困難（寝つきが悪い）
朝早く覚め、再び眠れない

不眠症のタイプ

不眠症には以下のようなタイプがあります。

ストレス型不眠症

このタイプの不眠症は、ストレスや不安感からくるもので、疲れが溜まってしまうと更に眠れにくくなります。心身のバランスが崩れることで全身の症状が起こることもあります。その状態が続くと自律神経のバランスが崩れ、冷えや便秘、高血圧、手足の冷えなど、さまざまな症状を引き起こします。

更年期障害に伴う不眠症

更年期障害は女性特有の病気ですが、男性にも見られます。特徴的な症状として、疲労感や倦怠感、イライラ、心の動揺、動悸、ほてりなどがあります。これらの症状は睡眠を妨げ、夜間の覚醒や夜泣きを引き起こすことがあります。

虚弱体質に伴う不眠症

体力や気力が不足している人は、虚弱体質と言えます。心身の不調が続くと自律神経が乱れ、冷えや消化不良、貧血、むくみなどの症状を引き起こします。これらの症状は睡眠の質を低下させ、眠りが浅くなったり、途中で何度も目が覚めたりすることがあります。

不眠症の改善方法と生活習慣の見直し

不眠症の改善方法には、適度な運動やバランスの良い食事、リラックスする時間を確保することなど、日々の生活習慣を見直すことが大切です。飲み物については、カフェインの摂取を控えることも重要です。また、入浴時には温度と時間を適切に管理し、心地よい環境でリラックスすることが望ましいです。

不眠症に効果的な漢方薬

不眠症にはさまざまな漢方薬があります。それぞれの漢方薬は、自分の体質や症状に合ったものを選ぶことが重要です。以下に、主な漢方薬を紹介します。

逍遙散
ストレスやイライラ、疲れからくる不眠症に良く効くとされる漢方薬です。

柴胡加竜骨牡蛎湯
更年期障害による不眠症に効果があります。気のめぐりを整える効果があるため、動悸やイライラ、不安などの症状にも効果があります。

心脾顆粒
虚弱体質で冷えや消化不良などからくる不眠症に効果があります。