「子育て家族」の家計見直しとライフプラン設計で、未来を守るファイナンシャルプランナー（2/3）

本来FPの主業務であるべき「ライフプランの作成・設計」を中心に活動を展開

　自動車会社の整備士、広告代理店勤務という今では想像できない経歴を持つ土田さんの転機は、ある生命保険会社からヘッドハンティングを受けたことから始まります。土田さんには早くに母親を亡くし、経済的な理由で大学へ進めなかったという過去があります。「もし母親が保険に加入していれば、自分も苦労することはなかったかもしれない」。当時の自分と同じような境遇の人を救えるかもしれないと考えた土田さんは、保険の営業マンというよりもコンサルタントに近い会社の方針にも賛同して転職を決意。しかし、顧客の「人生設計＝ライフプラン」を考えていく際、それを実現するための方法として保険しか提案できないという実状に限界を感じるようになりました。

　「保険は低金利なので保険で将来の貯蓄をすると、掛金が高額になり、長期に渡る支払いは大きな負担になってしまいます。しかも、毎月の掛金は貯金や投資の様に自由に増減できません。今は払えても子供が成長して出費がかさんだ場合など将来の家計を悪化させてしまう可能性があります。また、保険商品は物価上昇に弱いという特徴もあり若い世代の資産運用には不向きなケースが多いのです」

　FPの資格を取得し「資産運用」について学ぶうち、資産を増やすには投資が適切だと気付きます。「証券は資産を増やすため、保険は万が一の備えとそれぞれ役割があるにも関わらず、保険だけでライフプランを扱うことには限界があります。また、日本政府が物価上昇させると言っている以上、物価上昇に対する策をある程度講じておく必要があります。」

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【次ページ】「想いを叶える」コンサルタントとして…

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