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加藤武範

医療と介護の架け橋になる、リハビリと介護支援の専門家

加藤武範(かとうたけのり) / ケアマネジャー

合同会社福寿想

コラム

認知症 同居家族 負担

2023年8月30日 公開 / 2023年9月19日更新

テーマ:認知症

コラムカテゴリ:医療・病院

認知症のお母さんと娘(次女)さんの二人暮らしケースです。今回、要介護1の認定が出て、私がケアマネジャーとして担当する事になりました。
市外にもう一人娘(長女)さんがいらっしゃいます。その市外の娘さんから、こんなメールが来ました。

長女(メール):母と妹が穏やかに暮らせるようにサポートしたいです。ケアマネさんよりいろいろアドバイスしてくださると助かります。

長女さんが協力的なのは心強いですが、片道1時間はかかる場所に住んでいます。同居する次女さんは、平日は仕事をされています。そんな環境で、認知症が進みつつあるお母さんは、毎日、日中は一人で過ごすことになります。ケアマネジャーとしては、週に3回デイサービスに行けるように調整しました。追々、ショートステイも使えるようにしていきたいと考えています。

さて、長女さんのメールに対する私(ケアマネ)の返信ですが、

二人の穏やかな生活とは何か?何か基準を決めておいた方が良いと思います。次女さんの立場では、施設に預けようとはなかなか言い出せません。今後、認知症による不都合がもっと出てくるはずです。小さなことから大きなことまで次女さん一人で対処する事になります。精神的にも肉体的にもしんどいです。介護保険サービスを利用して、次女さんの負担を減らし、なるべく自宅で生活できるようにサポートはしていきます。ただ、根本的な解決にはなりません。結局、同居する家族さんがいろいろな思いや負担を抱えることになります。そうした事を長女さんの立場でしっかりご理解いただいた上で、長女さんとしてのサポートをお願いします。

認知症の家族と一緒に住むことは、相当な負担が強いられます。但し、一緒に住んでいる人は、その負担に気付きません。周りの人(家族)が気付いてあげるべきだと思います。

この記事を書いたプロ

加藤武範

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加藤武範(合同会社福寿想)

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