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加藤武範

医療と介護の架け橋になる、リハビリと介護支援の専門家

加藤武範(かとうたけのり) / ケアマネジャー

合同会社福寿想

コラム

有料老人ホームの選び方(ナーシングホームから住宅型有料ホームへ)

2021年11月9日 公開 / 2021年11月18日更新

テーマ:有料老人ホーム 選び方

コラムカテゴリ:医療・病院

コラムキーワード: ケアマネジャーエンディングノートバリアフリー 住宅

ナーシングホーム(医療行為が必要な方が入居する有料老人ホーム)に先月、入所された方のお話です。
入所時は、車いす介助移動で、食事を食べることができず24時間点滴、自尿で出ないので尿バルーン管理されている方が、施設入所して1週間経過すると食事は10割近く食べれるし、腹部を圧せばおしっこも出る様になって、あらゆる管が取れる状態になりました。家族としては、このまま順調行けば、歩けるようになるのでは?と期待し始めます。



ケアマネジャーとして、この状況でどうするか?

数ヶ月の入院生活(それもコロナ禍の中)を経て、やっと施設入居して2週間・・・いろいろな手続きを経て家族もやっと落着いた所ではあります。担当ケアマネとして、「ご本人の状況はナーシングホームで生活する状況では無いです。これからリハビリを積極的に進め、デイサービスなどに通うことも提案していきたいので、住宅型の有料老人ホームに変更しませんか?」と、ちょっと心を鬼にして息子さんに声かけしました。

要介護5の方ですので、特別養護老人ホームや老人保健施設などへの入居も選択肢としてありますが、また食事が食べられなくなったり、尿が出なかったり病状変化あると特別養護老人ホームや老人保健施設から出されてしまう事も考えると、現状では、住宅型の有料老人ホームを第一の選択肢として提案しました。もう一つの理由として、特別養護老人ホームや老人保健施設は外部サービスを利用する事ができません。例えば、特養ホームからデイサービスに通う事はできません。本人にとって、施設の中でずっと閉じ込められてしまうのは、それなりのストレスだと思います。外出することで、脳にも体にもいろいろな刺激が入るので、施設入所している人にとっては外出機会はとても大切な要素だと私は考えています。

今回のケース、結論として、息子さんはナーシングホームから住宅型有料老人ホームへ施設を変わることを選択されました。

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