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加藤武範

医療と介護の架け橋になる、リハビリと介護支援の専門家

加藤武範(かとうたけのり) / ケアマネジャー

合同会社福寿想

コラム

退院に向けて、自宅を住宅改修する

2020年7月3日 公開 / 2021年2月12日更新

テーマ:介護保険

コラムカテゴリ:医療・病院

コラムキーワード: ケアマネジャーバリアフリー リフォームホームヘルパー

入院されている方が退院に向けて、リハビリの先生と一緒に病院から自宅に外出して、本人さんの身体状態で自宅で生活が可能か?家屋を評価するというイベントがリハビリ専門病院などではよくあります。
先日、脳出血で入院中の数年前よりケアマネジャーをさせて頂いている方の家屋評価に同行させて頂きました。本人さん、本人さんのご主人、理学療法士・作業療法士の先生方、福祉用具事業所の相談員さん、デイサービスの相談員さん、工務店の社長さん、大勢集まりました。玄関から居室、居室からトイレ、トイレから浴室までの動線を本人さんと歩いてみて、「玄関の上がり框は手すりが無いと上がれませんね」「トイレ内のここに手すりが欲しい」「いすを置いて手を洗いましょう」「浴室にはシャワーチェアがあった方が」「浴槽に入るときは、身体の向きを逆にして、ここに掴まって・・・」本人さんが自宅で安全に生活ができるようにみんなで意見を出し合います。

介護保険では、20万円まで介護保険の負担割合で住宅改修が認められています。保険者(市)に事前申請が必要ですが、一割負担の方であれば、20万円の工事が2万円でできるので、大変素晴らしい制度といえます。

また、いきなり手すりを取り付けると微妙なケースは、福祉用具レンタルで置き型の手すりや突っ張り棒型の手すりなどを置いて様子を見ることも必要だと感じています。自宅の廊下の至る所に手すりを付けたけど、結局手すりを使わず生活していたり、手すりが邪魔・・・なんて事もあります。
後悔先に立たず、上記のようにリハビリの先生に相談しながら、病気や障害を受入れ、自宅で生活するのに欠かせない冷静な環境整備が必要です。

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