働く女性の能力、やる気を引き出すコーチング（2/3）

富山の女性たちの自己肯定感を高めていきたい

　コーチングを学び、自身も楽になったという土屋さん。在りのままの自分を認めたことで、相手も認め、受けとめられるようになり「もっと頑張らなきゃ」という気負いがなくなったそうです。

　「コーチングの基本はまずは承認すること。例えば後輩の書類ミスを見つけた時。“ここ、AじゃなくてBだよ”と伝えたら、後輩が“それ、分かりにくいんですよね”と答えたんです。以前なら“それは○○だから、Bなんだよ”とすぐに正解を教えたのですが、“そうか、分かりにくいんだね”とまずは相手の気持ちを認め、“じゃあ、どうなっていたら分かりやすい？”と質問したんです。すると“こんな風になっていたらいいと思います”と、今までとは違う書類の分け方を提案してきた。しかも、得意なイラストを使ってすぐに実行し、ミスがなくなったんです。後輩のモチベーションが高まり、職場にも温かい空気が流れる。いいことでしょう？」

　土屋さんはコーチングを通して、女性たちの自己肯定感を高めていきたいと考えています。「特に富山の30～40代の女性は自己肯定感が低いですね。もう若くないとか、子どもがいるからとか、自分を卑下し過ぎだと思います。家事も子育てもこなし、経験値も高い。その魅力をもっと発信してほしいと思います」

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