日焼け止めのお話
ヒアルロン酸は本当に無害なのか?
よく「ヒアルロン酸はもともと人体内にあるものだから安全」と言われます。
ここで大切なことは「ヒアルロン酸は無害で安全」=「ヒアルロン酸を注射することは無害で安全」という意味ではないということです。うっかり混同しやすいのですが、ヒアルロン酸自体のことと、それを注射することはまた別の話です。
ヒアルロン酸注射はとても一般的な治療ですので、それが即「危険!!」ということでは決してありませんが、注入治療である以上、血管内にヒアルロン酸が流入して血管を詰まらせてしまったり、膨張したヒアルロン酸が周囲の血管を圧迫したり、といった循環障害を来す可能性が一定の割合で存在します。その場所や程度によっては最悪の場合皮膚の壊死や失明に至ることもあります。また、注入後にアレルギー症状が出てしまうこともあります。
幸い当院ではこうしたケースが発生した経験はありませんが、実際の論文なども存在すること考えると美容医療全体の中では決して稀なことではないのだと思います。
ちょっと極端な言い方ですが、何でもかんでもヒアルロン酸注射で解決するわけではなく、その向き不向きが必ずあると思います。
たかがヒアルロン酸、されどヒアルロン酸。
そのメリット・デメリットをしっかりと話してくれる医師のもとで治療を受けられることをおすすめします。