小暑のころの室らい
新年を迎えるにあたり、
新年の豊穣と家内安全、健康と福徳円満を祈って
美しいお花を飾って
楽しく、心穏やかに、気持ちを浄化して
一年の始まりを祝いましょう。
私の推奨する
2019年新春を祝うお花の彩りの
キーワードは
「一陽来復」でございます。
2018年から2019年を迎える気持ちが、
「ぽっかぽかの相当の明るさ」を求めてみました。
受講生の皆様とともに
チャレンジャーとも思えるほどの色鮮やかな色彩で
取り組んでみたのです。
お正月こそ花贅沢を!
お花たちを見るだけで、とっても華やぎます。
花材の色合わせは、
日本ナチュラルカラーリストの色彩指導に基づき
① 太陽の色彩 黄色 橙色 ピンク色 白色
② 十両・千両・万両 赤い実の彩り 赤色 緑色
この色彩にて、花材選びをいたしました。
黄色のアナスタシア(大きい菊)ですが
なんと品種名が「サニー」!
まさしくぴったりなんですよ。(笑)
で、太陽の色彩に忠実に
黄色 橙色 ピンク色 白色のお花たちを
全部揃えてみたのです。
それはそれは
ぽっかぽかの太陽感満載に!
そしてそれぞれの受講生の皆さまは
オリジナリティ溢れる
福を招くような
光り輝く新年を迎えるのにふさわしい
素敵な感じに仕上げて下さいました。
季節の万葉集もみんなで高らかに朗誦しました。
そのうちの1首ですが、
なでしこは 秋咲くものを 君が家の 雪の巌いわおに 咲けりけるかも
なでしこの花は秋に咲くものなのに、なんとまあ、あなたのお宅では、雪の岩の上に今も咲いていたのですね。おめでたいことです。
大伴家持が越中の国司であった、天平勝宝3年(751年)の正月、ある部下の家へ招かれると、一面の深い雪の庭に、雪を岩山のさまにしつらえ、そこにさまざまな造花が飾りたてられてあって、客人たちはおおいに興をそそられたという。そのときの一首。
お話して、アレンジして、万葉集を詠んで…。
なでしこの花と今日の胡蝶蘭は同じピンク色。
この万葉集が、私はとっても好きなんです。
来年も、このような段取りでレッスンを行ってまいりますので
どうぞ、よろしければご一緒くださいませ。
この「季節の室らいレッスン」ですが
楽しい話題をふんだんにはさみます。
講師もたくさんお話するのですが、
それに加えて、
本日は受講生のMさんから
「今日ね、若いお兄ちゃんが、富山の町で
すっごく嬉しそうに花束を持ってたの。
今からだれかに渡そうとしていてね。
私はそれを見ていて、
ものすごく、幸せな気持ちになったの。」って
皆様に発表くださいました