小暑のころの室らい
プロフェッショナルコースでは毎回
今のこの季節に合った風景を写真と絵で見て
その色使いでの、アレンジの花材を選択しているのです。
そうすることで、
「外の自然と室内がつながって
部屋が自然の一部となり、花のある存在が増します。」
「秋の月」をテーマに、石崎の選んだ万葉集も詠みながら…。
今回のテーマが「月」。
「月見草」を、見たことがありますでしょうか?
この花は昼間に見るよりも、むしろ月の明るい夜に鑑賞するほうがきれい。
そうか、主役は「月見草」のような
青みがかった蛍光色のような黄色を…
ナチュラルカラーリストのシステムでは「アクアの黄色」を
探すことを私はしてみたのです。
ちなみに、脇役は野葡萄の実とイヌタデのピンク色です。
さて、「菜の花」の黄色がアクアなのですが、
今は菜の花は咲いておりません。
んんん? さてと、現在の花市場の出回り商品を検索してみると
私の中でヒットしたお花がありました。
「キンギョソウの黄色」です。
でも私、レッスンの花材として
キンギョソウは今まで使ったことがないのです。
さてどうやってアレンジしようかなあ?
と、レッスン前日にどきどきしている私がおりました。
が、今日は新聞に私を昨日から悩ませている
「黄色のキンギョソウ」という文字を発見。ちょっとびっくり。
記事の内容ですが
幻といわれていた「青い薔薇」を最近開発し、販売しているサントリーさんが
鹿児島大学との共同開発で今度は
幻といわれていた「黄色の朝顔」を咲かせることに成功した。というもの。
その研究グループは
「クリーム色の花を咲かせる朝顔に、キンギョソウの色素を作る仕組みを導入」
それで、成功したとか。
江戸時代の文献には「菜の花の色のような黄色の朝顔」であったとか?
へええ、アクアの黄色。
このニュースは、
今日のレッスンで「黄色のキンギョソウ」は使うべきお花だったんだあと
偶然のめぐり合わせと、勝手に理解いたしました。
使ってみると、皆様とってもいい感じにできましたよ。
「平面的な花束を横たえたようなアレンジ」
なんだかとっても素敵な黄色で、神々しく見えてきましたよ。
今日の夜にはお月さんが出るのかなあ?
お月さんを見ながら、
今日のキンギョソウのアレンジをテーブルに置いて
心を落ち着けて、なんか飲みたい…。
そんな感じです。
んんん、レッスンではオランダの花の旅の話もしてと
リクエストもいただき、いっぱいお話いたしました。
実は2.5時間のレッスンの後は、私、声がかれておりました。
まだまだ、お話はできましたが、やめておきました…。
楽しいレッスンとなりました。
ご参加いただいた皆様に感謝申し上げます。
今日の花材と産地
グロリオサ ルテア 高知
スカビオサ 福岡
ベルテッセン エトワーズローズ 福岡
スプレーカーネ 北海道
錦木 大阪
キンギョソウ 長野
リキュウソウ 福岡
ベアクラス アメリカ