身長と体重、「適正」は数字だけでは決まらない

嗣江建栄

嗣江建栄

テーマ:その他

 健康管理で身近な指標といえば、身長と体重から算出するBMIである。一般にBMIは「体重(kg)÷身長(m)の2乗」で求められ、成人では体格を把握する目安として広く利用されている。しかし、「適正体重=誰にとっても同じ理想の体重」と考えるのは少し早い。BMIは簡便で分かりやすい一方、筋肉量や体脂肪率、年齢、性別、体格の違いまでは反映できないからだ。例えば、筋肉量の多い人は体脂肪が少なくてもBMIが高くなることがある。反対に、体重が標準範囲でも筋肉が少なく体脂肪が多いケースもある。そのため健康状態を考える際には、身長・体重だけでなく、腹囲や体脂肪、血圧、血糖、脂質、日々の運動量などを総合的に見ることが大切だ。体重は「理想の数字に合わせる」ことが目的ではなく、自分の体格や生活に合った健康状態を維持するための一つの指標。定期的な変化を確認し、急激な増減がないかを見ることも、健康管理の重要なポイントである。

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