士業者が主人公の書籍、海外の大学生など向けの就活ビザの検討、の話。メルマガ第220回、2023.2.1発行
メルマガ第138回
フィリピンのマニラ地域の所得階層と世帯月収 2015.10.1発行
行政書士の折本徹と申します。
10月になりました。
1年の中で、5月と10月は他の月に比べて、天候が安定していて、
暑くもなく、寒くもなく、の時期なので、大事に過ごしたいですね。
今年も、時期に関係なく(古くても)、新聞・雑誌・書籍に掲載された、
外国人にまつわる内容で、興味深い記事を紹介・簡単なコメントや、
このメルマガは、平成14年(2002年)の10月から発行しているので、
過去と現在は、どのように違ってきているのか、の視点で書きたい、
とも考えています。
前号では、
フィリピンからの旅行者が急増していて、ASEAN では、タイに次ぐ2位となり、
日本政府観光局によると
2015年1-7月のフィリピンからの訪日客数は、推計で前年同期比50%増の154,900人
だそうです(2014年通年では、180,000人だそうです)、
を伝えました。
「所得が増え、余裕ができたので日本へ旅行したい」が理由だと思いますが、
では、フィリピンの所得階層と世帯月収はどうなの?です。
実は、6月19日付けの日本経済新聞に、
フィリピンの低所得層の家庭の子供に照準を合わせた学校事業が始動した、
「学校教育 1日190円」
「アヤラと英ピアソン、1年で24校」
「授業に標準モデル質確保」
という記事が掲載されました。
フィリピン大手財閥のアヤラ・グループが教育出版世界首位の英ピアソンと
合弁会社を設立し、開校から1年で24校、生徒数が4,000人に達した、とあります。
「世界水準の教育を1日70ペソ(約190円)で」が宣伝文句で、
想定する顧客は貧困層ではなく、月10,000-25,000ペソの低所得層だそうです。
コスト低減と標準化、規模の拡大の徹底を経営戦略の3本柱に据えているとのことで、
フィリピンの公教育の不信感が生徒を引き寄せているそうです。
・例えば、校舎は倉庫、商業ビルの一角や廃屋を活用。スクールバスは無い。
・設備も冷房はなく扇風機。顕微鏡などは複数の学校で共有
・教師は、新卒の20代前半の若者
・教材や指導要領は本部で作成するため、指導経験が必要はないと割り切る
・ファーストフードチェーンの店舗のように標準化した学校を増やすほど
収益をあげやすくする
(大丈夫?、と気になりますが、上手く行くことを願います)
その記事中に、アヤラ・コーポレーションの調べとして、
マニラ地域の所得階層と世帯月収が、ピラミッドの図で掲載されていました。
ピラミッドの頂点から(底辺に向かって)順に
・大企業幹部や医者などの専門家 135,000ペソ以上
・大企業管理職や政府高官 65,000-135,000ペソ
・ホワイトカラーや熟練技能者 25,000-65,000ペソ
・非熟練労働者や零細事業者 10,000-25,000ペソ
・日雇い労働者やゴミ拾い 10,000ペソ以下
となっています。
あくまでも、私企業の調査だし、地方部は含まれていないので、
どのくらい正確なのか?はわかりません。
いずれにしても、非熟練労働者や零細事業者の世帯月収が増えたり、
ホワイトカラーや熟練技能者の階層が増加し、世帯月収が増えてくれば、
(順調かどうかはともかく、増えているのでしょうね)
日本に観光に来る人も増えるかもしれません。
今回はここまで。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
「ここ数年、メルマガで国際結婚の話をしないね」と思われている読者様もいる、
と思います。
そこで、
2002年9月から10月にかけて発行したメルマガを、現在の状況に修正して、
このサイトに、
「日本人男性とフィリピ人女性の結婚」として掲載しましたので、是非、お読みください。
http://mbp-japan.com/tokyo/orimoto
このメルマガも、平成14年(2002年)の10月から発行していて、
何気に、13年目に入りましたので、今後も引き続きよろしくお願いします。
このメルマガは、まぐまぐを利用して発行しています。
登録は
http://www.mag2.com/m/0000097197.htm
よりできます。
VISA・在留資格研究会
行政書士 折本徹