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交通事故と犯罪リスクの低い東京エリアとは?

2016年5月23日 公開 / 2022年4月8日更新

テーマ:不動産投資と東京

コラムカテゴリ:住宅・建物

本日テーマは、【交通事故と犯罪リスクの低い東京エリアとは?】についてです。



住みよい街さがしで忘れがちな「治安の良さ」

23区では単身世帯が増加しています。交通網が発達し、夜遅くまで営業している店も多く働く場所も多いことから、特に独身世代の人口が増加しています。

このような人たちの住まいさがしで優先されるのは「生活に便利であること」ですが、特に独身女性にとっては、最寄り駅から近くて安全に暮らせることも大きなウェイトを占めています。23区は、場所により住宅地が多いところもあれば、そのほとんどが繁華街というような区もあります。

「治安の良さ」とは、犯罪の少ない場所と一言で片付けてしまいますが、都会に生活していれば、あらゆる犯罪に巻き込まれるリスクが高いということは常に認識しておかねばなりません。通勤途中に迷惑行為にあうことや、留守中の空き巣被害、繁華街で恐喝される、ストーカー被害にあうなど、私達は常に犯罪の被害者となるリスクがあります。

ここでは23区内でどのような犯罪が発生しているか、住まい選びで犯罪に巻き込まれないためにはどのような点に注意すべきかを紹介します。



23区で犯罪件数の多いエリアはどこか

「警視庁の統計」(2011~2013年 3カ年平均)から見る、単位面積当たりの犯罪発生件数です。

交通事故発生件数
1位 渋谷区
2位 中央区
3位 台東区
4位 新宿区
5位 港区

刑法犯発生件数
1位 新宿区
2位 豊島区
3位 台東区
4位 渋谷区
5位 千代田区

データを見れば、交通事故や犯罪も区の中心部に多いことがわかります。犯罪発生は、24時間営業する飲食店が集中する繁華街がある区で多くなっています。新宿区や豊島区は大規模な繁華街があり、区外からも人がたくさん集まってくるので人通りが多いのですが、犯罪が起こる比率も高くなっているようです。ただしこの2つのエリアの中でも、犯罪が多発する飲食店や風俗店街などもあれば、静かな住宅地が多く比較的犯罪の発生が少ないエリアもあります。

ランキングにはありませんが、この統計で3カ年平均の犯罪発生数が一番多いのは足立区です。しかし、単年度の件数をみた場合、2011年1位、2012年2位、2013年4位と犯罪数が減少しており、足立区では犯罪防止活動が成果をあげている様子がよくわかります。



都市部で多い犯罪とその背景について

都市部ではどんな犯罪が起こっているのでしょうか。そしてその背景はどうなっているのでしょうか。都市部で多い犯罪は自転車盗難、車上ねらい、侵入窃盗、ひったくりとなどがあります。

東京23区内で、足立区は犯罪発生件数が多いエリアと言われていますが、ここは平均家賃も安いため住宅地として人気があるエリアです。しかし、自転車盗難や車上ねらいの犯罪が多い区です。

江戸川区も自転車盗難が多いのですが、このエリアは近年開発が進み、家賃相場が手ごろであること、子育てに対して助成制度がある区であることから、若い子育てファミリーが多く移り住んできました。坂が少なく平坦な土地柄で、駅や激安スーパー、そしてディズニーランドへ出かけるのに自転車を利用する人が多くなっています。そのため、自転車の数そのものが多いことが推測されます。

世田谷区は高級住宅地がある人気エリアですが、侵入窃盗犯罪や自転車盗難は23区内で最も件数が多い区です。面積も広く人通りの少ない住宅地もあるエリアです。

犯罪発生件数の少ないのは、文京区や目黒区、荒川区です。文京区や荒川区は警察署や交番が多数あり、特に文京区は24時間体制で警察官が巡回しているため犯罪発生がとても少なくなっています。そのため住民も高い防犯意識を持ちマナーも良い人が多く、放置自転車もとても少なくなっています。



都市で安全に暮らすためのチェックポイントや心構え

犯罪件数や犯罪発生の密度が低い地域を選べば、自分は犯罪に巻き込まれないのかと言えばそうとはいえません。通勤、通学など、私達は日常生活をする上でいろいろな場所へ移動します。住んでいるところは安心でも、都心の職場近くで交通事故にあうことだってありえます。

近年、東京23区内では個人が不自由なく自分の生活が送れるような環境が整い、若い単身世代の人口が増加しています。その反面、人とのつながりが減り、マンションでは両隣に住んでいる人と話をしたこともなければ、顔も知らないということも珍しくありません。

このように一人一人が孤立した生活を送っていると、知らず知らずのうちにストーカーに狙われているかもしれません。

自宅から最寄り駅までは、夜間でも明るく人通りが多いかどうかをチェックし、いざというときには逃げ込める交番や店があることを確認しておいてください。自宅は、外から侵入されそうな経路がないか、敷地内やゴミ置き場といった共有部分に居住者以外が出入りできないこと、宅配ボックスが設置されていること、オートロック、2重ロック、防犯カメラといった防犯設備が整った物件を選ぶようにしたいですね。

犯罪が増えた背景の1つとして、コンビニエンスストアの数が増えたことが指摘されています。24時間利用できる便利な店ですが、深夜に女性一人で軽装でコンビニで買い物をする姿は、自分が1人暮らしで近くに住んでいるということをアピールしており、誰がその様子をみているかわかりません。また、コンビニやスーパーを利用する時は、買い物の内容にも注意することが必要です。便利なコンビニの数が多いエリアでは、犯罪数が多いというデータもあります。

新しい住まいを探す時は周辺の治安を調べ、防犯設備の整った住居を選び、犯罪に巻き込まれないように自分の行動にも注意をすることが必要です。

【物件売却】haikei2

今回は【交通事故と犯罪リスクの低い東京エリアとは?】についてでした。最後までお付き合い頂きましてありがとうございます。次回のコラムもお楽しみに!

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この記事を書いたプロ

仲宗根和徳

アフターフォローで評判の不動産投資アドバイザー

仲宗根和徳(株式会社和不動産)

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