【効果的な1on1ミーティングをおこなっていますか】
組織コミュニケーション支援コンサルタントの斉川貴子です。
今回は「信頼」のお話です。
昨今、何を言ってもハラスメントに抵触してしまいそうで叱れない上司が増えています。
「部下との信頼関係を築きたい」と思いながらも何もできず、動けず...。
中には、「何を言っても...」と半ば諦めの人もいるのではないでしょうか。
あなたは、部下との信頼関係、出来ていますか?
叱れない上司と自覚している、信頼関係はそんなに・・・と感じているなら
もう一度「信頼関係」を作ることを始めてみましょう。
「今さら...」「そんなこと、わかっているよ」と思うかもしれませんが
信頼を築くことに早いも遅いもありませんし、知っていても実際は出来ていないこともあります。
信頼は一度の成功体験や励ましの言葉だけで生まれるものではありません。
毎日の小さなコミュニケーションが積み重なり、「この上司なら安心して話せる」という気持ちが育つことで、初めて信頼は形になります。
例えば、
・朝の「おはようございます」という挨拶に笑顔がある
・会議で部下が発言した際に「その視点はいいね」と一言添える
・仕事を依頼するときは目的まで伝え、終わった後には「ありがとう、助かったよ」と感謝を言葉にする
・約束した面談はできる限り守り、変更が必要なときは「申し訳ない。明日の15時に改めてもいいかな」と代わりの時間を示す
など。
どれも当たり前のようなことですが、実際には出来ているでしょうか。
このような何気ない行動は、部下に「自分は尊重されている」という安心感を与えます。
信頼とは、相手を大切に思う姿勢が行動として伝わった結果です。
ここで大切なのは、「何を話したか」よりも「どう接したか」が記憶に残るということです。
人は言葉の内容だけでなく、そのときの表情や声のトーン、態度から「自分は大切に扱われているか」を無意識に感じ取っています。
だからこそ、短い会話であっても相手の目を見て話を聴く、手を止めて返事をする、感謝を言葉にすることが信頼を育てるポイントになります。
一方で、信頼を失うきっかけも日常の中にあります。
「あとで話そう」と言ったまま忘れてしまう。
パソコンを見たまま返事をする。
忙しい日は挨拶を返さない。
部下によって態度が変わる。
など・・・思い当たること、ありませんか。
本人に悪気はなくても、
「自分は後回しにされた」「話を聴いてもらえない」
という印象は少しずつ積み重なり、やがて相談しづらい関係を生み出します。
信頼は大きな出来事で失われるだけではなく、小さな違和感の積み重ねでも揺らいでいくものです。
管理職の仕事は、指示を出すことだけではありません。
部下が安心して相談し、挑戦し、時には失敗も共有できる環境をつくることです。
その土台となるのが「信頼」です。
「信頼」は「積み上げるのは難しく、失うは一瞬」と言いますよね。
特別なスキルや話術よりも、毎日の挨拶、約束を守る姿勢、相手の話を最後まで聴くこと、そして感謝を言葉にすること。
その「当たり前」の積み重ねこそが、人を動かし、強い組織をつくるリーダーの第一歩に繋がるのではないでしょうか。
忙しい中でも出来る、日々の小さなことの積み重ねを意識してみましょう。


