私立中受験<男子>に大きな変化?2月1日入試に本郷中が参入!
梅雨明けした上、今日で一学期が終わり、いよいよ夏休み。子どもたちは大喜びでしょう。そして保護者のみなさま、お疲れ様です。明日からは夏休みの、別の問題、悩みもおありでしょうか。
さて、かねがね通知表の評定、いわゆる「内申点」について、中学3年生の高校受験についてはお知らせしておりますから、今日は小学生のそれについてお話しします。
小学校も高学年になると、保護者の方々には、お子さんの将来のために学校の成績などが、気にかかるところですね。特に小学生についての情報は、ネットを見ても高校受験のように都道府県教委からのまとまったアナウンスがなく(東京都の場合、該当する「都立学校」、多くは中等教育学校についてのものになります)、発信元が塾か受験経験のある親御さんのブログなどが多いですから、「どれを見ればいいかわからない」感じが強いのではないかと思います。
もちろん言問学舎も「塾」ですが、学習参考書の出版社に勤めていたこともあり、いろいろな角度で教育界を見てきた経験から、お知らせする情報には公正、正確を期している立場で、かんたんに整理してご案内致します。
ひと言で言えば、小学校の「内申点」というものは、受験、それも公立校の受験をする人だけが受験時に問われるものです。
まず、中学受験においては、私立中学校、国立中学校、都立各中等教育学校、千代田区立九段中等学校などの学校が、すべて独自に判定基準を定めています。都立高校のように、一本のまとまった判定の仕組みではなく、各校それぞれの方式で基準が決まっているのです。そして私立中学校では、多くの場合内申点(高校受験でいうところの調査書、都立中等教育学校では報告書)に記載されている小学校での「成績」を問うことはなく、入試の点数のみで決まります(面接を含む場合もあります)。ただ先述した通り、すべての学校がそれぞれ独自のやり方ですから、受験を考える学校の「募集要項」で、求められる基準を確認するようにして下さい。国立中についても同様です。
都立中等教育学校(千代田区立九段を含む)においても、学校ごとに違うのは同様です。参考までに小石川中等教育学校の例だけ挙げると、5・6年次の通知表の「大変よい」「よい」「がんばろう(もう少し)」をほぼそのまま点数化したものを200点換算し、それを適性検査Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ各200点と合算して計800点満点で、得点の上位から合格者を決める仕組みです。この時、通知表のすべての項目が「大変よい」なら200点、すべてが「よい」なら160点、すべてが「がんばろう(もう少し)」なら40点になる、そうした配分になっています。
合格を十分望めるお子さんたちは、だいたい「大変よい」と「よい」が混ざっているのではないでしょうか。またすべて「大変よい」なら言うことなしですが、それもなかなかむずかしいと思われます。できるだけ「大変よい」になるよう心掛けるくらいで、さほど神経質になることはないと思われます。
他の学校はまたそれぞれに報告書の点数の扱いが異なり、各校および都教委のホームページを見ればわかりますので、関心のある学校について、それぞれ確認なさって下さい。
多くの人が受験するケースで内申点=報告書記載の点数が必要になるのは、この都立中等教育学校と、点数化を明らかにしている国立中学校のみです。私立でも一部、点数化するところがあるかも知れませんが、各校個別の募集要項を確認するほかありません。
では、受験をしないお子さんたちは、通知表など気にしなくていいのか。そんなことはありませんね。何よりもお子さん自身の心の中に、成績の良い、悪いの意識は根づいていて、それは(区立)中学進学後もつづきます。できるだけ、成績が良いに越したことはありません。ただ、公的に使われるのは前述の受験のケースだけだということで、過剰に意識しすぎないようにして下さいということを、本稿の結びとさせていただきます。
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国語力に定評がある文京区の総合学習塾教師
小田原漂情
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