小説『遠つ世の声』を刊行(電子書籍/Kindle)しました!
今年、令和6(2024)年3月16日に北陸新幹線金沢‐敦賀間が延伸開業し、米原‐金沢間の北陸本線は、敦賀‐大聖寺間がハピラインふくい、大聖寺‐金沢間がIRいしかわ鉄道にそれぞれ移管され、米原‐敦賀間45.9キロの短い区間なりました。かつては米原‐直江津間353.8キロの堂々たる幹線で、日本海縦貫線の一角を、難工事に次ぐ難工事で大規模な路線変更をしながら、懸命に支えていました。本書はその歴史をふりかえり、往時の北陸本線の姿を偲びつつ、これからの同区間と鉄道の未来にエールを送る意欲作です。
画像・資料の面では、敦賀‐今庄間旧線の杉津駅や同駅付近の海沿いの光景に加え、蒸気機関車D51やE10、ディーゼル機関車DD50にDF50、さらに特急「雷鳥」や特急「北陸」、急行「能登」などの希少な画像と、やはり大変貴重な資料を多数掲載しています。
また本文は、北陸本線を讃え、同地の鉄道にエールを送る「さらば北陸本線」のほか、碓氷峠の旧信越本線横川‐軽井沢間の挽歌である短編小説「鉄の軋み」(2009年11月「ノスタルジックトレインNo.3」所載/小田原漂情『小説 碓氷峠』姉妹作)、著者6歳の時の鹿児島への急行「霧島」での旅を、復刻版時刻表1968年10月号のダイヤをもとにたどる鉄道紀行「急行『霧島』をヨンサントオの時刻表でたどる」など、鉄道ファンの方々に大いに楽しんでいただける文章10篇から成っています。その中には、半世紀以上鉄道を愛し、鉄道で旅をしてきた著者だからこそ語れる特異な経験、長く語り継がれてきた逸話などもあり、高校、大学の鉄道研究会の方たちにも喜んでいたただけると考えられます。
そして小・中・高校生のみなさんの中にも、男女問わず「鉄道」が好きな方がおられることと思います。一昨日「言問ねこ塾長日記」でご案内したPR TIME S STORYの記事でも紹介した通りです。昨日手もとにわたくし用の見本本が届き、16日火曜日に納品されますので、同日より言問学舎で販売開始と致します。Amazonではすでに登録済みで、17日から注文可能となる予定です。
本書はこの夏休みの読書感想文の題材としても適切でしょう(本が自由選択の場合)。読書とは、そもそも自分の好きなジャンル、好きな題材のものに熱中することで、意欲をかき立てられるものです。本書の内容、文体は高校生以上の人に向いているかも知れませんが、鉄道が好きで本を読むことの好きな中学生、もしくは高学年の小学生でも、十分読めると思われます(一部むずかしい言い回しはありますが、文章はわかりやすく読みやすい文章です)。そして、現在「現役」の学校の先生方はご存じない時代のことも書かれていますから、少し前の時代の鉄道のことをあれこれ知ることのできる、楽しい本でもあります。鉄道の好きな中・高生が読書感想文を書くのに適しているでしょう。
もちろん本書の全体、文章は、そもそも大人の鉄道好きな方に向けたものであります。相当な鉄道ファンの方でも読みごたえのある内容ですから、鉄道ファンなら年齢を問わず楽しんでいただけるものと考えます(旧型客車の夜行列車で床に新聞を敷いて寝る話なども出て来ますから、オールドファンの方にも納得していただけると思われます)。
先述の通り、7月16日に取次(地方・小出版流通センター)へ搬入、順次取引書店へ送られ、店頭販売開始の予定です。東京都内で複数の冊数が送られるのは、新宿紀伊國屋本店、池袋ジュンク堂、丸善丸の内本店、書泉グランデ、書泉ブックタワーの各書店さんです。Amazon以外のネット書店でも、17日、18日ごろからは注文が可能になる見込みです。全国各地の書店さんでも、来週半ばからは注文が可能です。
また、言問学舎では16日火曜日から店頭販売、通信販売とも受け付けます。通信販売は、言問学舎のお問い合わせフォームの中に、書名・冊数の注文欄がありますので、そちらからどうぞ。よろしくお願い申し上げます。
国語力に定評がある文京区の総合学習塾教師
小田原漂情
文京区の総合学習塾・言問学舎HP
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