私立中受験<男子>に大きな変化?2月1日入試に本郷中が参入!
昨日は高校受験の際の内申点=通知表の評定のもととなる、中学校の「定期テストの過去問題」についてお伝えしました。それが内申点となって生きる高校入試、そもそも内申点とはどういうもので、どのように生かされるのか、ということについて、当コラム(ブログ)では過去にいく度かお話ししているのですが、だいぶ時間がたっているので、現在の中学生と保護者の皆様のために、そのあらましをお話し致します。
高校受験でどのような方向に進むかと考える時、まず大別して、都立を受けるか私立を受けるか、そこからプランニングがはじまります。国立や高専、その他都立の専門課程などもありますが、多くの人が選ぶ道を考える時、まずは都立/私立と大きな二つの区分から、というのが常道という意味においてです。
さて、「私立か都立か」という問題にふれる時、東京都内では今年からはじまった私立高校通学者に対しての無償化、のことを避けて通ることはできません。私立高校の授業料相当分(最大48万4千円)を東京都が支援する制度です。ただ、すでに多くの報道で指摘されていますが、補助が出るのは授業料分だけですから、入学金や施設費等々で(学校によりますが)ほかに数十万円の出費が必要になることは、押さえておく必要があります。とはいえ、このことはやはり受験生の出願状況に大きな影響を及ぼし、2015年ごろには全日制全体で1.5倍程度だった倍率が、2024年には1.3倍程度にまで下がっています(ただ2024年の「全面無償化」は年収上限910万円の撤廃だったため、2023年とさほど大きくかわってはいません)。またやはり2015年ごろには軒並み1、7倍を超えていた1000点満点750点以上の学校でも、1、5倍を下回るところが散見されるようになりました。
この倍率に加え、男女合同選抜の問題など、語るべきことはたくさんありますが、本稿ではまず入試の仕組みについて、お話しします。
都立高校入試は、内申点+入試点の1000点満点で判定されます。厳密には、これに英語のスピーキングテスト20点を加えた1020点満点ですが、スピーキングテストは判定のための換算後、「20点、16点、12点、8点、4点、0点」となり、最難関校なら20点か16点、中堅校でも16点~8点くらいの分布になると思われますので(普通に勉強して臨めば)、差がついても4点か8点くらいのことで、大きな問題になるとは思えません。
それより大事なのは内申点、すなわち通知表の評定です。たとえば合格の目安が750点/1000点の高校を受ける人が、オール4の評定だと、内申点は240点になります。この場合入試点で必要なのは510点になりますが、実際の500点満点だと365点が必要です。しかしオール4に、主要5科、実技4科で1つずつ5が加わると、内申点が253点となり、入試で必要な得点は355点に下がります。たかが10点と侮ってはいけません。都立高共通問題の平均点はだいたい300点を少し超えるくらい、1教科平均60点超というところですが、それだけにある程度勉強すれば平均点を超えた5科320点くらいまでは到達できますが、そこから先で10点、20点と得点を伸ばすのは、容易なことではありません(素内申が9科40を超える人は、400点を超えたところのプラス10点、と読み替えてください)。まず、都立高校を第一志望とする人は、このように内申点のウエイトが大きいことをご承知下さい。
では、私立第一志望の場合、内申点はどうなるのか。実は、これも多くの場合で大きなウェイトを占めます。2月10日からの「一般入試」は、国・数・英の3科の入試の点数だけで合否が決まりますが、その形でだけ受験をするというのは、危険です。多くの私立高校が「併願優遇」を実施していて、その場合と「単願推薦」を受ける場合、やはり内申点が基準となるからです。推薦がない、または基準が高くて取れない難関校を受ける場合でも、本命の本番の時に全力を出し切るためには、「併願優遇」で万一の場合の進学先を確保しておいて、本命にチャレンジするのが手堅い受験戦略だからです。
また国立高校も、学校によって基準は各種分かれていますが、何らかの形で内申点(調査書点)が必要です。つまり、第一志望合格のために万全の策を選択し、実行するためには、ほとんどの人が内申点を必要とするのです。
言問学舎の夏期講習は、まずはこの3年2学期の内申を上げること、そしてその後の高校受験を成功させること、そのために万全の体制を組んでいます。夏期講習説明会は、以下の日程です。また事前予約制で個別相談、かつ無料体験授業にも対応致します。ぜひお早めにご相談下さい。
◇2024言問学舎夏期講習説明会〈7月分日程〉
・7月6日(土) 09時50分~/13時00分~/17時45分~
・7月13日(土) 09時50分~/13時00分~/17時45分~
※午前の会は開始時間変更の可能性があります
・7月15日(月) 11時00分~/13時00分~/17時45分~
※各回とも所要時間は50分程度の予定です。また予約不要、当日飛び込み参加可ですが、全体説明後の個別相談は予約を含む先着順となります。ほか、土曜日のご都合がつかない方は、事前予約制で平日に個別相談を設定致します。
ご不明な点などありましたら、メールまたは電話で、お気軽に言問学舎舎主・小田原漂情までおたずね下さい。お待ち致しております。
国語力に定評がある文京区の総合学習塾教師
小田原漂情
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