夏期講習2024言問学舎・「文月」と「水無月」

小田原漂情

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テーマ:総合学習塾・言問学舎

 今日から7月、いよいよ夏休みまで、あと三週間ですね。文京区立、およびほとんどの公立小・中学校(都内の三期制の学校)では19日金曜日が一学期の終業式でしょうから、月曜日から金曜日の登校する「一週間」のちょうど三週分で、一学期が終わり、たのしい夏休みがやって来ることになります。

 さて、今日からの7月は、古い暦では「文月(ふづき、またはふみづき)」と言います。その由来は長くなる上資料からの引き写しが多くなるので割愛しますが、昨日までの6月は、「水無月(みなづき)」ですね。いっぽう今日も宵の口が雨の予報になっていますが、今はまさに「梅雨(つゆ)」のまっただなかです。毎日雨なのに、水無月=水の無い月とはどうしてなの?こんな質問を、お子さんから受けたことはないでしょうか?

 この古い暦での「月の異名」は旧暦、すなわち陰暦(太陰暦)で名づけられたものです。従って今日から文月です、と冒頭申し上げましたが、あくまで慣用、言葉の味わいの範疇で、厳密には今年の場合2月10日を元日(旧正月)とした場合の7月が文月、6月が水無月ということになります。

 お気づきになった方もおられるでしょうか。陰暦にもとづく古い暦の月の名は、今のカレンダーとくらべるとほぼ1ヶ月(今年は40日)、後ろへずれるのですね。ですから水無月はだいたい今の7月中旬から8月上旬にかけて、すなわち梅雨明けの時期に当たるのです。これなら水無月=水の無い月というのも、その言葉通りであることが、おわかりいただけると思います。

 そして5月は皐月または五月(さつき)。いま降っている梅雨の雨が、まさに五月雨(さみだれ)なのです。それらのことがわかって来て、芭蕉の句‐、

五月雨をあつめて涼し最上川
     ↓
五月雨ょあつめて早し最上川

の推敲の妙を感じとれるようになったりすると、それで国語の「ツボ」がひとつわかって、読解力が伸びるきっかけになる、というようなことが、よくあります。先日お伝えした、8月7日~10日ごろに、吹きすぎる風の気配から秋を感じる、というのも、同じことにつながります。ことほどさようにこの季節は「国語を知るきっかけ」に満ちており、それらを折々に子どもたちに投げかけながら、反応してくれるのを待つ、というのが教える側の「季節の楽しみ」でもあります。

 先日来説明会、個別相談にいらして下さったご家庭のお子さんたちが、続々と体験授業に来てくれています。体験授業出席を先にして、そのあと面談でもかまいません。夏期講習説明会の7月日程をご案内致します。その他の平日に、事前予約の上で個別相談を実施することもできます。どうぞお早めに、お気軽にご相談下さい。

 ◇2024言問学舎夏期講習説明会〈7月分日程〉

・7月6日(土)  09時50分~/13時00分~/17時45分~ 
          ※午前の会は開始時間変更の可能性があります
・7月13日(土) 09時50分~/13時00分~/17時45分~
          ※午前の会は開始時間変更の可能性があります
・7月15日(月) 11時00分~/13時00分~/17時45分~

※各回とも所要時間は50分程度の予定です。また予約不要、当日飛び込み参加可ですが、全体説明後の個別相談は予約を含む先着順となります。ほか、土曜日のご都合がつかない方は、事前予約制で平日に個別相談を設定致します。

 ご不明な点などありましたら、メールまたは電話で、お気軽に言問学舎舎主・小田原漂情までおたずね下さい。お待ち致しております。


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小田原漂情
専門家

小田原漂情(学習塾塾長)

有限会社 言問学舎

自らが歌人・小説家です。小説、評論、詩歌、文法すべて、生徒が「わかる」指導をします。また「国語の楽しさ」を教えるプロです。みな国語が好きになります。歌集・小説等著書多数、詩の朗読も公開中です!

小田原漂情プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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