国語に強い言問学舎・2016夏期講習の特色③<夏こそ勝負!の成功例・中>
夏休みの学校からの課題で、中学生は読書感想文、作文が何題か出されることが多いですが、長年出されているものの一つに、「税の作文」があります。
ちょっと調べてみると、昭和42(1967)年から実施されているとのことです(日本税理士会連合会ホームページ)。昭和50~53(1975~78)年に私も中学生でしたが、自分で書いた覚えはありません(ちなみに、神奈川県大和市立の中学校に在籍していました)。しかし言問学舎をはじめた21年前(平成15年/2003年)から、文京区立の中学校では毎年出されています。
この税の作文の目的は「将来を担う中学生の皆さんが、税に関することをテーマとして作文を書くことを通じて、税について関心を持っていただき、また、税について正しい理解を深めていただくこと」だといいます(国税庁ホームページ募集要項)。
たしかに、自分の将来のことを本格的に考えはじめる中学生の時期に、自分を含めた社会、国のおおもとの仕組みである税について知り、考えることは、一人一人の子にとって重要なこととなり得ます。人によっては、そこから普段は気づかない「親への感謝」にたどりつくことなどもあるでしょう。
そして何より、「日ごろ考えたこともない」テーマに対し、必要な情報を集め、自分が考えられるポイント(キーワード)を見つけ出して、思考を組み立て、文章として表現することは、国語力向上のための良い勉強の機会となります。ですから、書くことに決めた生徒が希望する場合は、書き方の指導、アドバイスをすることもあります。平成19(2007)年のことですからもうだいぶ前になりますが、学校が取りまとめて応募した結果、「財団法人大蔵財務協会理事長賞」を受賞した生徒の作文も手もとに保存してありますから、書き方の「例」として、見せてあげることもできます(あくまで参考に、です)。
その(入賞した)作文は以前にも当ホームページで紹介しましたから、全文は載せませんが、骨子の部分だけご紹介しましょう。
地球温暖化から税を知る 文京一中 R.I
今年の夏はとにかく暑い。連日三十六度の猛暑日が続きました。熱中症で死亡した人や病院に搬送された人もいます。地球温暖化の影響でしょうか。対策の一つとして「バイオ燃料に優遇税制、混合分をガソリン税免除」という新聞記事を見ました。バイオ燃料はさとうきびなどが原料のため二酸化炭素の排出量を減らすことが出来るので、税制面で支援するという方針だそうです。私はとても良い方針だと思いました。
(中略)
私は毎日、当り前のように学校に行き授業を受けて楽しい部活をして帰る生活を送っていますが、それは国民の方々が納めて下さった税金のお陰です。そのことを忘れずに、感謝し、より高い目標を持ち、努力することが大切だと思いました。将来、私も社会人として正しく納税して、地球に優しい社会を考えたいと思います。この作文を通して、社会の仕組みや税について学ぶことが出来ました。
この生徒は当時、黙って書いて提出し、受賞したのも親御さんから聞いたくらいでしたから、私はまったく指導していません。しかし小6の時からずっと、話題の見つけ方、展開の仕方、そして文章の書き方を教えていたので、自分の力でこの作文を書き上げたのです。
このようにものごとをとらえる機会、そして自分の考えとしてまとめる経験というものは、必ずその人の大きな糧になるはずです。今年の夏期講習でも、課題作文を扱うかどうかは相談の結果ですが、中学生の全学年で作文指導の時間を取ります(高校生の希望者、総合選抜受験者は小論文も)。実利をかねる場合もありますが、何よりもそのことが国語力を向上させる貴重な機会となるからです。
夏期講習説明会、発表済みの6月日程は以下の通りです。また7月分日程も、近々にお知らせ致します。ご都合の良い日にお出かけ下さい。
◇2024言問学舎夏期講習説明会〈6月分日程〉
・6月22日(土) 17時45分~
・6月29日(土) 09時50分~/13時00分~/17時45分~
※各回とも所要時間は50分程度の予定です。また予約不要、当日飛び込み参加可ですが、全体説明後の個別相談は予約を含む先着順となります。ほか、土曜日のご都合がつかない方は、事前予約制で平日に個別相談を設定致します。
ご不明な点などありましたら、メールまたは電話で、お気軽に言問学舎舎主・小田原漂情までおたずね下さい。お待ち致しております。
国語力に定評がある文京区の総合学習塾教師
小田原漂情
文京区の総合学習塾・言問学舎HP
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