私立中受験<男子>に大きな変化?2月1日入試に本郷中が参入!
東京都教育委員会から、1月6日に、都立高入試に関する「校長会調査」の集計結果が公表されました。男女別選考が廃止され男女合同選考の初年度ですから、注目しておりましたが、公表された数値から予測されるところについて私見を申し上げます。
普通科男女全体では志望倍率が1.32倍で、昨年の1.31倍から0.01ポイント上昇しているのみです。令和4年、令和5年とも1.32倍ですから、都立高校全体では、おおむね例年通りということでしょう。
ただ、長年ここを中心として受験指導をしており、状況も知悉している旧第4学区では、各校とも軒並み高倍率になっています。もっとも倍率が高いのは定員316名に対し志望数が750名となっている豊島高校で、2.37倍という高い数字です。そして竹早が1.81倍、板橋1.75倍、向丘1.71倍、北園1.57倍とつづき、この第4学区の数字だけ見ると、受験生のみなさんが、「自分はどこを受ければいいんだろう」と頭を抱えたくなるのではないかという気がします。
が、それほど心配することはありません。便宜上、旧学区別に集計がされていますが、現在都立高校入試に「学区」はありませんから、旧4学区のエリアに住んでいる人が、どこの地域の都立高校を受験しても良いのです。
さらに、今年は先述の通り「男女合同」の選考初年度です。志望者集計の一覧表を見ていても、大きく様変わりしたなあ、こんなところがこんな倍率だ、と意外に思う数字が随所に見られました。例えば、例年女子の倍率が高い旧1学区の三田が、男女合同でも2.08倍の高倍率となっていたり(昨年男子は1.35場合、一昨年でも1.83倍ですから、高いなあ、と思います)、同じく女子の倍率が高かった旧4学区の竹早が、昨年の(男女ならして)1.90倍、一昨年の1.89倍にくらべて1.81倍に落ち着いている、などです。
先に上げた2.37倍の豊島は、単位制の新宿(2.27倍)を含めてすべての都立校の中での最高倍率となっていますが、このあと、実際の願書提出段階での変動は、過去よりも大きなものになるかも知れません。かつては「男女別」に動いていた志願者が、「男女合同」で予想外の動きになった今回の校長会調査の結果を受けて流動するのです。ちょっと見ても、旧4学区側では文京が1.31倍と低めの数字になっていますし(ここは1学区・2学区ともからんで動く学校です)、3学区側は石神井が1.81倍ながら井草、武蔵丘が1.5倍前後です。今回の数字には推薦入試で選抜される人数も含まれていますし、一般入試の願書提出時には、さらに複雑な要因で大きな変動が起こる可能性が高いですから、この校長会調査の結果だけで、豊島を過大にこわがることはありません。
さらにまた、都立高校入試には「取り下げ・再提出」の制度があります。願書提出期間に一度願書を提出したあとで、それを取り下げ、他の学校に提出しなおすことができる制度です。今年は1月31日~2月6日に願書を提出したあと、2月13日に取り下げ、14日に再提出ができるという日程です。今回の校長会調査における旧第4学区のように、予測のつかない倍率が出てしまっている地区(または志望校)の方は、ぜひこの制度を積極的に活用して下さい。
通常、2月6日に締め切られた出願状況が、8日の夜には公表されるはずです。その結果、自分の第一志望校の倍率があまりに高かったら、あらかじめ見つけておいた第二志望(第三志望)の学校に、受験校を変更することができるのです。もちろん、これはすべての学校においてできることです(全日制普通科以外の学校、特にコースが分かれている学校などは、よく募集要項を確認して下さい)。用意されている制度を最大限に生かし、悔いのない高校受験を計画して成功されるよう、お祈り致しております。
※現在言問学舎に通塾中の方でなくとも、ご質問があれば、お気軽にお問い合わせフォームからおたずね下さい。お答えできる限りの回答をさせていただきます。また、特に入試日程に関しては、必ず東京都教育委員会のホームページで確認していただけますようお願い致します。
国語力に定評がある文京区の総合学習塾教師
小田原漂情
文京区の総合学習塾・言問学舎HP
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