マイベストプロ東京
小田原漂情

国語力に定評がある文京区の総合学習塾教師

小田原漂情(おだわらひょうじょう) / 学習塾塾長

有限会社 言問学舎

コラム

Vol.316 豊かな美しいメロディーと・・・

2022年10月16日 公開 / 2022年10月17日更新

テーマ:小田原漂情

コラムカテゴリ:スクール・習い事

 今日10月16日は、故灰田有紀彦先生のご命日です。例年のことですが、言問学舎塾長ブログの文章をそのまま転載させていただきます。


 秋晴れの日が少ない10月である。1日、2日の土日はよく晴れていたが、日差しが強すぎ、気温も30℃近くまで上がって、夏が戻って来たような陽気だった。それからは雨模様の日が多く、澄んだ空気に透き通るような青空を、私は目にしていないように思う(言問学舎は建物の構造上、地下1階に位置しているため、一度出社してしまうと、夕方子どもたちが登塾するまで、外の様子を見ないことが多いためもある)。

 今日は快晴とはいかなかったが、夕刻までは雨も降らず、午後出かけた際は雲の切れ間から時おり青空を見ることもできた。わずかながら、今日のこの日にふさわしい秋の空を眺めることができ、心安らぐものを覚えた。

 ハワイアンに詳しい方はご存じだと思うが、今日、10月16日は、「鈴懸の径」「森の小径」などの作曲者でいらっしゃる灰田有紀彦先生のご命日である。お亡くなりになったのが1986(昭和61年)のこの日であるから、今年で36年が経過した。私が「鈴懸の径」や「森の小径」を覚えたのは19歳の時だった。それから40年、私は有紀彦先生がこの世に送り出して下さった美しいメロディーに、ある時は救われ、ある時は友を思って、自身の存在の深い部分を託して生きてきたのだと思う。

 昨夜は学生時代の親友が岩手の山で採り、舞茸や山葡萄と一緒に送ってくれた栗を家内と二人で剝き、栗ご飯を炊いた。栗の皮を剝いている間、「鈴懸の径」のメロディーがずっと聞こえているようだった。そのため会社から持ち帰って来ていた仕事も今日に繰り延べ、昨夜は栗剝きが仕事のようなものであったが、ただ忙しくパソコンに向かうよりも、ずっと豊かな時間であったと思う。そのような豊かな時間を、灰田有紀彦先生の豊かな美しいメロディーが、静かに紡いでくれるのである。

 このような音楽と出会え、ずっと一緒に生きて来られたことは、掛け値なしに幸せなことだと思う。信じる道を歩む時に、いつも自分を支えてくれる、かけがえのないメロディー。いつまでもその魅力につつまれ、できれば若い人たちにも、その力を伝えていきたい。


2022(令和5)年10月16日
小田原漂情

この記事を書いたプロ

小田原漂情

国語力に定評がある文京区の総合学習塾教師

小田原漂情(有限会社 言問学舎)

Share

関連するコラム

小田原漂情プロへの
お問い合わせ

マイベストプロを見た
と言うとスムーズです

お電話での
お問い合わせ
03-5805-7817

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

小田原漂情

有限会社 言問学舎

担当小田原漂情(おだわらひょうじょう)

地図・アクセス

小田原漂情のソーシャルメディア

rss
ブログ
2024-04-10
youtube
YouTube
2011-06-23
youtube
YouTube
2022-06-11
  1. マイベストプロ TOP
  2. マイベストプロ東京
  3. 東京のスクール・習い事
  4. 東京の学習塾・進学塾
  5. 小田原漂情
  6. コラム一覧
  7. Vol.316 豊かな美しいメロディーと・・・

© My Best Pro