小説『遠つ世の声』を刊行(電子書籍/Kindle)しました!
本日も、言問学舎HP塾長ブログに書いた記事をそのまま転載させていただきます(掲載日、8月15日) 。
今日、全国戦没者追悼式を見ていて改めて感じたことは、「言葉」の持つ深さと重さであり、それは「行ない」に裏打ちされてはじめて深遠な意義を有するのだということである。
全国戦没者追悼式での天皇陛下のお言葉は、今年が最後のものとなる。「過去を顧み、深い反省とともに」という一節を、今日意味深くお聞きしたが、過去を顧みるために陛下が取り組んで来られたことを思いみるとき、冒頭に掲げた「言葉」と「行ない」との関連の強さを思わずにいられない。
「言葉」について記すのは、私自身が言葉とともにあるなりわいに身を置いており、言葉の大切さを子どもたちに教えているほか、折々言葉によって自分自身の考えを表明する日常にあるからだ。「言行一致」「言うは易く行なうは難し」など古来の格言にもあるが、言葉を口にするということは、行ないをもその言葉に添わせなければならないことであって、つねに己が身を省みる必要を負っている。そのことを、改めてわが身に問いつづけなければならないと、深く感じた次第である。
あわせて「平和を祈る」ことを継続し、行ないの伴った言葉を語りつづけることを、私自身の「言葉」として、今日ここに記しておきたい。
平成30年8月15日
小田原漂情