2016年8月9日に
かねてより、半年に一度、Web同人誌『Web頌』に作品を発表して、そのことを本コラム(当サイト)でも、ご案内させていただいております。平成24年10月から27年4月までは、東日本大震災に関する短編連作小説、27年10月は新潟を舞台にした短編小説と、小説を書いておりましたが、今年4月は紀行エッセイ「みすずかる信濃ぞとほき」という紀行文を執筆、発表しました。そして今回はその姉妹篇として、やはり紀行エッセイ「産土の神はいづこに」を書いたわけですが、紀行エッセイとは、旅の過程で私自身が思惟したことを文章化した、まあ軽い読み物で、また鉄道に関する描写が、鉄道好きな方の目にも堪えるものになっているだろうと、自負しております。
その「鉄道紀行」の意味で、前作では新宿から下諏訪までの中央東線を、そして今回は下諏訪から乗車して中央東線から飯田線へと足を伸ばし、飯田線について、くわしく書きこんでおります。鉄道の旅、また飯田線がお好きな方には、お喜びいただけるかと存じます。
「産土」は「うぶすな」と読み、「出生の地」の意味を持っています。そして「産土神(うぶすながみ)」は、「生まれた土地の守護神」の意になります(旺文社古語辞典/昭和40年2月初版、49年2月重版発行)。詳細は本篇にお目通しをいただければ幸いですが、中央東線から天竜川に沿って飯田線を下って行く道中に、私は自分自身に関連する神のつながりがあるように感じ、そのことを書いてあります。
愛知県奥三河の花祭り、また同地区に隣接する南信州新野(にいの)の雪祭りなど、古い歴史を持つ伝統芸能(神事)の魅力に加え、建設当時は日本最大だった佐久間ダムを実地におとずれるなど、別天地のような飯田線沿線の旅の記録でもあり、肩ひじ張らずにお読みいただける作品であると思います。お目通しを賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
『Web頌』第10号 目次より小田原漂情「産土の神はいづこに」へどうぞ
国語力に定評がある文京区の総合学習塾教師
小田原漂情
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