10月の入塾は、多くの意味で大チャンスです!
今日から7月になりました。今週は、言問学舎の夏期講習の特色として、まず創業以来多くの受講生や保護者のみなさま、さらにはWeb上で言問学舎をご活用下さった方々にご好評をいただいている「読書感想文」のことをお話ししました(「読書感想文シート」の無料送付、またご質問も、例年通りお受け致しております。お気軽におたずね下さい)。
そして、このような時期なればこそ、ある程度集約した形でお伝えできる、「言問学舎の夏期講習を利用した方の成功例」を、3回にわたってご紹介しました。「受験生」の実例が、一番わかりやすい例だということで、受験生の例に絞りましたが、ホームページでご紹介している他の例の中には、夏期講習後、私立中高一貫校などで2学期冒頭に実施されることの多い「実力テスト(範囲が決まっていない、つまり実力がはっきり出るテスト)」の国語で、学年中の上位に踊り出たという例も、複数あります。
すなわち言問学舎とは?ということを、今日の記事のタイトルにさせていただきましたが、お伝えしたいことは、二点に絞られます。
子どもの内なる力を生かす
一点目は、この夏休みという特別な機会だからこそ、その時にしかない子どもたちの心の動きをうまくとらえて、子どもたち自身の「伸びよう、伸びたい」という欲求を、大きく伸ばしてあげること。私自身も年中感じていることですが、いくら周囲の大人が、「これ(あるいは今)が大事だ、今やらないと、あとで大変なことになるぞ(後悔するぞ)」と言っても、子どもたちが自覚していなければ、その言葉は役に立たないどころか、かえってマイナスになることもあるのです(もちろん、そうした「情報」もしくは「刺激」を与えていなければ「目覚め」も来ないので、決して無益ではないのですが)。
子どもたち、特に14歳から15歳という思春期真っただ中の中学3年生の精神は、多感です。大人が考えていることと、彼らの感じていることは、かけ離れているのです。そのような年ごろの子どもたちに、「大人の考え」で何かを求めても、ある部分は受け入れられますが、多くの部分は反発され、切り捨てられることの方が多いでしょう。みなさん、ご自身の思春期をお考えになれば、当たらずと言えども遠からず、といったところではないでしょうか。
とはいえ、受験などの「期限」があり、いつまでも子どもたちが子どものままで、ある種の「甘え」の囲いに安住しようとしている時に、周りにいる大人は、どうすればいいのでしょうか。決め手は、子どもの「内なる力を生かす」ということです。こちらがどのように呼びかけても反応のない子どもを動かすのに、力ずくでは何もできません。しかし、相手の側から何か動きがあるということは、子どもの方も、何かを伝えたい、訴えたいと、アピールしているのです。
この「相手(子ども)の力」を利用すれば、子どもが変わる場面を作るきっかけは、意外と早く訪れます。前回ご紹介した「コトガク三羽烏」のうちの一人とは、負けるのを承知で、私の方から腕相撲を挑みました(テニス部の彼には、利き腕の右ではコロリとやられ、左では何とか勝ちました)。腕相撲などは相手との距離をちぢめるイレギュラーの技ですが、レギュラーはあくまで授業です。授業の中で、子どもと向き合い、子どもが知りたい、伸びたいと思っている欲求の萌芽を見出し、そして子どもの力を引き出すのです。最近よく言われる「アクティブラーニング」とは、このことを技術面に言いかえたもののようにも思われます。
子どもの「心」を引き出し、「国語」と出会わせる
二点目は、やはり夏休みだからこそ、先に挙げたような子どもたちの「力(心)」を引き出すことで、「国語の力」を大きく伸ばすことができるということです。
41年前のことになりますが、私が中学1年生の時、夏休みの課題の一つに、「夏休みの経験を作文に書く」というものがありました。その夏、私は自分の家族と、母の妹(私から見れば叔母)の家族の二家族で、栃木県の塩原という温泉に一泊の旅行に行きました。その時のことを書いたのが、私が現在自身のテーマの一つとしている「紀行文(紀行エッセイとして、二十年以上書いています)」の、原形だったのです。
何しろ古い話ですから、内容は、ほとんど覚えていません。かろうじて記憶に残っている結びの部分も、稚拙なものでした。ただ、その文章を書く機会があったことで、私は「書く楽しさ」に目覚めました。中3の夏休みには、日記帳兼用の大学ノートに、詩のようなものを書きつけて、どんどん国語に、文学にのめりこんで行きました。その大きなきっかけになったのが、中学1年の夏休みの宿題だった、夏の旅の報告記であったことは、疑いないようです。
この夏、子どもたちはいろいろなことを経験するでしょう。それを文章に書くことで、その経験が、いつまでも記憶に残る、かけがえのないものになるかも知れません。それは子どもたちの情操面、国語力を、豊かにします。
「今まで知らなかった国語、文章との出会いの場」を、言問学舎はお子さんたちに提供します。それもまた「言問学舎らしさ」の一つであり、「すなわち言問学舎とは?」の答えの一つでもあるのです。
明日、明後日の夏期講習説明会、多くの方のご来場をお待ち致しております。
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国語力に定評がある文京区の総合学習塾教師
小田原漂情
文京区の総合学習塾・言問学舎HP
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