三陸の鉄道に捧げる頌(オード)の完結作『志津川の海』を書きました!
YouTubeでの「詩の朗読」は、昨年6月2日から公開をはじめ、間もなく一年を迎えます。このほど拡大新バージョンとして、『古今著聞集』におさめられている「紀躬高の前身の猿、乙寺にて法華経を尊信礼拝の事」を口語物語化した「語り」を公開しました。
このお話は、越後の国の乙寺(きのとでら)にいた法華経の持僧のもとに、二匹の猿が礼拝しに来るようになり、その後写経をしてもらっている途中で、事故死してしまったのですが、四十数年後、国司紀躬高として戻って来て、残りを自ら書きとって願を果たす、という、何ともふしぎなお話です。『大日本国法華験記』などにも書かれていますが、本篇は、私自身が現代語訳、物語化したものです。
高校生(中高一貫校では中学生も)が古文を勉強する際、文法や直訳にばかり気をとられて、話のひろがりや本質をとらえられないケースを、よく見かけます。古文は省略が多いので、「ひろがり」の部分を適切に補ってあげることで、読みやすく、理解しやすい内容にすることができるのですが、そうした目的で、ぜひ読んで欲しい古典の説話を物語とした『漂情むかしがたり』(Kindle版)におさめてある一篇です。
現在はKindle版のみのため、古文の原文が載っていませんが、将来的には、原文を併載し、直訳との違いも明確にした「教材」版をつくることも、計画しています。まずはYouTubeをご覧いただき、古典の世界のひろがりを知っていただければ幸いです。また、文字でお読み下さる方は、以下のリンクよりKindle版のご案内をご覧いただけます。YouTubeでの「語り」の方は、Kindle版の執筆後にも修正・進化していますので、一字一句同じ内容ではないことだけ、ご承知おき下さい。
『漂情むかしがたり』のご案内はこちらから
国語力に定評がある文京区の総合学習塾教師
小田原漂情
文京区の総合学習塾・言問学舎HP
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