今なすべきことを振り返ると-

小田原漂情

小田原漂情

テーマ:小田原漂情

 連休の入り口に風邪を引いてしまい、連休中に進めようと考えていたもろもろのことが、遅れがちになっています。このような時には焦ってもしかたがありませんから、初心に帰ってゆっくりと今なすべきことなど、振り返ってみたいと思います。

 4、5月という時期は、学習塾にとっては比較的、ゆとりのある時期です。いちばんの大事である受験が終わっていて、次の受験は、本番までにはまだ間があります。もちろん受験当事者たちはわれわれよりも格段にスタートが遅いため、こちらが先回りして、いろいろ働きかけ、はやく受験体制に持って行くなど、やるべきことはたくさんあります。しかし「機が熟する」ということもありますから、やみくもにただただ急き立てるばかりでも、決してうまくことが運ぶものではなく、要は「さじ加減が大事」ということであります。

 一般の企業や家庭では、年末に大掃除を行なうのが普通ですね。しかし塾では、その時期は受験直前の冬期講習中ですから、大掃除に力を割くゆとりはありません。3月の年度末に行なうのが常のことです。今年もひと通りのことはしてありましたが、新学期の繁忙期ですから、十分には行き届きません。その残りを連休中の出社日に、少しずつやろうと思っていたのですが、微熱程度ながら咳がかなり激しかったので、埃を立てる力仕事というわけにも行きませんでした。

 そのかわり、PCの前に座りづめで、「音読と読解」の新教材を書き下ろし(「水の江の浦の島子」)、また「音読と読解」の教材を含む新企画を進めるなど、デスクワーク、書く方の労働に終始したのです。

 「国語に強い言問学舎」として、おかげさまで十数年にわたりたくさんの塾生と保護者の方々の支持をいただいて来ておりますが、今まではほぼ「塾に通って勉強する生徒」にしか、言問学舎の国語指導を提供できていないところに、忸怩たる思いがあります。デジタル教材がもてはやされつつあるこんにちですが、「デジタル」だけでは伝えきれないところに「国語」の妙があり、それをより広く、多くの子どもたちのために生かして行くことが言問学舎の社是の一つであることに、思いを新たにした機会でもありました。

 試みの一つとして昨年の6月からスタートした「詩の朗読」も、さらに強化しなければなりません(もっとも風邪が治らないことには、次の録画もままならないのですが)。そしてその周辺でも梃入れできるものから梃入れを、と考えつつ、日曜までにはすっかり治そう、と心がける次第であります。

国語力に定評がある文京区の総合学習塾教師
小田原漂情
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小田原漂情
専門家

小田原漂情(学習塾塾長)

有限会社 言問学舎

自らが歌人・小説家です。小説、評論、詩歌、文法すべて、生徒が「わかる」指導をします。また「国語の楽しさ」を教えるプロです。みな国語が好きになります。歌集・小説等著書多数、詩の朗読も公開中です!

小田原漂情プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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