10月の入塾は、多くの意味で大チャンスです!
4月28日に、「都立高校・平成28年入試の変更点と注意点」として、現在の中学3年生が受験する来春(平成28年入試)からの、都立高校の入試の仕組みの変更点のことをお知らせしました。
その中で、実技4科の評定が調査書点(内申点)に換算される際「2倍」とされることについてですが、いよいよ期末テストも3週間、4週間後に近づいて来ましたので、より詳しくお話しさせていただこうと思います。
従来、実技4科の評定は、「1.3倍」として換算されていました。素点5×9=45が、換算後51点になるというものです(5×5+5×4×1.3=51)。これが、実技4科の分は2倍になりますので、換算後は65点になります(5×5+5×4×2=65)。
さらに、実際には1000点満点の300点に換算し、入試点(実際の入試5科500点×1.4の)700点と合計して、合否が決まります。
単純に言うと、「実技4科の比率」が高くなるわけですが、このことで大きく「不利」になるのは、「5科の成績はいいけど、4科がよくない」タイプの人です。同じことは過去の1.3倍でもあったわけですが、その部分がより強くなるということですね。
具体例でお話ししましょう。かつて、5科は4が1つに5が4つ、計24でありながら、実技4科はオール3の、9科計36で受験にのぞんだ生徒がいました。この人は、51換算で39、300点換算では229点となりました。いっぽう、同じ9科計36の場合でも、オール4の人は、51換算で40、300点換算で235点になったのです。
この違いを、新しい「4科2倍」の65換算にあてはめてみると、前者は48で300点中221点、後者は52で300点中240点となり、「実技4科」で評定計4の違いが、20点近い差となる計算です。この得点差は、入試の実際の特典でも13、4点になりますから、国語(漢字以外)、数学、社会で3問、英語と理科の大問1、2なら4問多く正解しないと、取り返せない差ということになります。
もちろん、これほどはっきりと「5科」/「4科」の成績が分かれる人は多くないと思いますが、この例からもわかる通り、「5科は得意だけれど実技は苦手」だという受験生は、1学期からきちんと実技4科の期末テスト対策に、力を注ぐ必要があるでしょう。前述したようなケースでは、昨年までなら数点差だったものが、20点近い差になるのです。
また、「実技4科の方が評定が良い」人は、「内申でかせぐチャンス」と言えますが、先ほどの例では「実技4科の評定4点分」だから20点近い差になるのであって、評定1点分では300点換算で5点未満、入試点4点程度で逆転されるものにすぎません。かせげるところでかせぐのはもちろんいいことですが、入試の5科の学力を上げることが本筋ですから、1、2学期の期末テストは、「早めに有利なポジションを得る機会」と考えて、その時々にもっとも有効な勉強をするようにして下さい。
※言問学舎では、昨年より、中1、中2、中3の全学年において、1学期の期末テストから、実技4科対策を実施して、生徒たちに好評です(3学期は入試シーズンですから見送りましたが、生徒たちからは、「4科の授業ないの?」と声が上がりました)。資料作成のため有料講座となりますが(昨年は1回のテストにつき2時間で2,160円)、通常の無料体験授業と組み合わせて、ほぼ全教科にわたる期末テスト対策となります。
6月に入ると、5科の期末テスト対策も順次スタートします。都立志向で厳しい入試が続いていますが、早くからの受験準備が良い結果につながります。ぜひお早めにご相談下さい。
都立高校の制度変更と対策のための説明会を開催します。詳細は5月27日のコラムをご覧下さい。
国語力に定評がある文京区の総合学習塾教師
小田原漂情
文京区の総合学習塾・言問学舎HP
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