三陸の鉄道に捧げる頌(オード)の完結作『志津川の海』を書きました!

小田原漂情

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テーマ:小田原漂情

 東日本大震災から、すでに4年を超える月日が流れ去りました。この間、三陸沿岸のJR各線、三陸鉄道北リアス線・南リアス線は、一部区間からやがて全線へと、順次運転再開が果たされて来ましたが、方向性だけがやっと決まった山田線や、BRT(バス高速輸送システム)から鉄道再開への道すじが見えない気仙沼線(柳津以遠)、大船渡線(気仙沼以遠)は、鉄道での全線復旧はまだ遠い状態です。

 また、いまだに避難生活を強いられている方々も数多く、時間だけが流れ過ぎて復旧・復興がはかどっていない実情も、伝えられています。

 私は2012年(平成24年)の10月から、Web上の同人誌『Web頌(オード)』に、「鉄路よ永遠なれ」をテーマとして、短編小説の連作をつづけて来ました。私にできることは、書くことと教えることであり、東日本大震災に対しては、やはり表現者として為すべきことを為さなければならないと、考えたためです。

 その短編連作は、昨年の10月までで、半年に1作ずつ、計2年、5作を書いておりましたが、このほど完結作としての6作目、『志津川の海』を書き上げ、昨日発行された『Web頌』第7号に掲載しました。今まで毎回お知らせしてまいりましたので、今回も完結のご挨拶の意を含め、ご報告させていただく次第です。

[[『Web頌』第7号 『志津川の海』http://webode.webcrow.jp/b_number/b7/index.html]]

 完結作の舞台とさせていただいた「志津川(しづがわ)」は、2005年(平成17年)に歌津町と合併し、南三陸町となりましたが、町役場はこちらに置かれ、南三陸町の中心地となりました。連作としては、仙台から野蒜(奥松島)、さらに石巻への仙石線、女川への石巻線。花巻から遠野を経て釜石に至る釜石線。釜石から宮古への山田線と、三陸鉄道北リアス線で田老まで。また釜石から盛、陸前高田、気仙沼への南リアス線と大船渡線に、唐桑半島と描いて来て、今回、仙台から小牛田(東北本線)、前谷地(石巻線)を経て、気仙沼線で志津川までを、書かせていただきました。

 「自分の為すべきこと」が、これで終わりとなるわけではありません。しかしながら一つの区切りではあります。この機会に改めて、震災で犠牲になられた方々に、お悔やみを申し上げるものです。

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小田原漂情
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小田原漂情
専門家

小田原漂情(学習塾塾長)

有限会社 言問学舎

自らが歌人・小説家です。小説、評論、詩歌、文法すべて、生徒が「わかる」指導をします。また「国語の楽しさ」を教えるプロです。みな国語が好きになります。歌集・小説等著書多数、詩の朗読も公開中です!

小田原漂情プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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