平成27年入試をふりかえって

小田原漂情

小田原漂情

テーマ:総合学習塾・言問学舎

 一昨日「合格実績」の欄に、本年度入試の最終結果をアップし、言問学舎の平成27年入試も完全に終了しました。最終盤まで頑張った人たちの合格が決まり、私も重い荷を下ろすことができたところです。

http://mbp-japan.com/tokyo/kotogaku/service2/ 最新の合格実績

 受験全体をふりかえると、100パーセント出願時の第一志望合格となったわけではありませんが、全員が納得のできる進学先に進むこととなりました。それぞれの受験戦略としては、おおむね成功したと言っていいでしょう。そして塾と受験生とがとにかく粘り強く頑張った結果として、全員の「納得」があるのだと、結論づけたいと思います。

 高校受験では、26年4月から一年間通った通年塾生は、全員私立高校を第一志望とする、めずらしい年になりました。かねてお伝えしております通り、平成21年(2009年)春以降都立高校入試の高倍率がつづく状況下、受験校の選び方にも変化が起こることは織り込み済みでしたが、実際に都立高校の入試日に、通年塾生が受験をしていないケースははじめてのことで、例年よりも心的負担が少ないはずと予想していながら、かえって落ち着かない「その日」を過ごしました。

 現在の経済状況から考えると、この先まだしばらく、都立人気にかげりが出ることはないだろうと思われます。全体の実質倍率が1.4倍となる状況では、中上位校の大半は1.5倍以上ですから、「合格が前提」である受験戦略は、立てにくくなります。ですから、たとえば「都立進学を優先したい」のか、「併願などをしっかり固め、できるだけ上位の学校をねらう」のか、などなど、ご家庭と受験生本人の意思に基づいて、柔軟かつ多岐にわたって対策を立てる必要があるのです。

 また、来春の入試から、都立高校では、調査書点(内申点)における実技4科の評価が2倍とされることが決まっています(今年までは1.3倍)。計算してみると、これによって300点満点の調査書点の中で、「オール4」くらいで5、6点、変動が出ることになりそうです。より詳しいシミュレーションができましたら、改めてご案内致しますが、都立高志望の方は従来以上に、定期テストでの「4科対策」が重要になるでしょう。

 中学受験も、去年から今年にかけて大きな変動がありました。大学受験は、数年後にセンター試験が廃止され、新しい評価テストが導入されます。

 言問学舎は、これからもみなさまのお役に立つ情報を発信しながら、塾生一人一人をていねいに、粘り強く指導して、国語指導、受験指導を二本の柱として力を尽くします。塾で勉強したい方、またその他教育上のご相談がある方も、メールでのお問い合わせをお待ち致しております。

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小田原漂情
専門家

小田原漂情(学習塾塾長)

有限会社 言問学舎

自らが歌人・小説家です。小説、評論、詩歌、文法すべて、生徒が「わかる」指導をします。また「国語の楽しさ」を教えるプロです。みな国語が好きになります。歌集・小説等著書多数、詩の朗読も公開中です!

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