都立高校二次募集・分割後期募集への対応のことなど

小田原漂情

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テーマ:総合学習塾・言問学舎

 2月24日の入試本番前にもお伝えしましたが、今年の都立高校分割前期入試は、全日制普通科全体で昨年同様の実質倍率1.41倍と、予想通りの厳しい結果となりました。一昨日(2日)の合格発表を受けて、今後の受験を予定している方もおられるでしょう。

 毎年、この時期にお話ししておりますが、今回(私立高校の一般入試も含めて)、当初志望した高校の受験が不本意な結果になった方たちには、周囲とよく相談して次善の策を講じた上で、気持ちを立て直し、結果として進学する高校に、胸を張り希望を持って、進学していただきたいと思います。

 なぜなら、失敗をした入学試験は、長い人生において見れば、「入試という一つの仕組みをクリアするのに失敗したに過ぎないこと」、あるいは「1回きりの失敗」であって、自分自身の人間性や存在を、否定されたわけではないからです。

 もちろん、入試に至るまでの長い期間、一生懸命勉強し、試験前の大きなプレッシャーとも闘いながら臨んだ入試ですから、すぐに気持ちを切りかえるのは、むずかしいかも知れません。むしろ、それが普通かも知れないと思います。

 でも、今回の失敗は、逆転のきかない、再起のできない失敗ではありません。高校入試なら、次の大学受験で逆転することができます。私の生徒にも、大学受験で見事な大逆転をした人がいますし、どこかで気持ちを切りかえて高校生活を前向きに楽しんで過ごした人は、高校受験の失敗も、「後から考えれば良い経験だった」と、語ってくれます。必ずそういう時が来るのです。

 大学受験の場合は、大学に入ってから何を学ぶか、自分がどのように過ごして、「どんな大人になるか」というところに、本当の勝負があります。気持ちの持ちよう、生き方次第で、様々な道が開かれるはずのみなさんにとって、「入試」は一つの機会に過ぎないのだということを、知っていただきたいと思います。

 さて、都立高校の二次募集・分割後期募集に話を戻しますが、今年は全日制普通科では、二次募集の実施校はありません。総合学科の晴海総合で1名、ほか工業科と大田桜台のビジネスコミュニケーション学科で若干名というところです(島嶼部をのぞく)。

 晴海総合は、中堅クラスの普通科と志願者が重なる学校ですから、相当な人数が応募するものと予想されます。また例年注目される分割後期の田園調布ですが、こちらは前期の上位校受験者が多数受験するものと考えられます。両国、白鷗、富士、大泉の中学併設校も特に男子の不合格者が多いので、25名の募集人員に対し、どれくらいの出願者数になるか、注目されるところです。

 この二次・分割後期入試においても、志願変更(取り下げ・再提出)が可能です。5日出願に対し、翌日の6日が取り下げ日ですから(午前9時から午後3時まで)、確実に都立進学を、と考えておられるご家庭では、出願状況に十分ご注意下さい。再提出は9日月曜日(午前9時から正午まで)です。そして試験実施日が10日火曜日、合格発表は16日月曜日となっています。

 受験される方は、十分に準備をして、当日に臨んで下さい。ご質問等がありましたら、メールでお寄せいただければ、わかる範囲でお答えさせていただきます。

※言問学舎では、過去3年分(最新は24年実施)の後期試験入試問題を使用した「後期受験対策講座」も実施します。後期の問題を体験していただくための、廉価の口座です。詳細は、電話またはメールでおたずね下さい。


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小田原漂情
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小田原漂情
専門家

小田原漂情(学習塾塾長)

有限会社 言問学舎

自らが歌人・小説家です。小説、評論、詩歌、文法すべて、生徒が「わかる」指導をします。また「国語の楽しさ」を教えるプロです。みな国語が好きになります。歌集・小説等著書多数、詩の朗読も公開中です!

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