2016年8月9日に
2010年2月に乗車し、2010年10月より折々書き継いできた『さらば急行能登』が、計11回の掲載でこのたび完結し、昨日18日に、言問学舎ホームページ『言問文庫~読み物のページ<漂情旅日記篇>』に掲載致しました。
乗車してから4年9か月、本稿の第1回を執筆、掲載してから4年1か月の月日が流れました。この間に、『能登』で旅した区間の鉄道の事情は、大きく変わりました。私が乗った1ヶ月後に『北陸』が廃止となり、『能登』は季節列車となりましたが(ここまでは乗る前に決まっていたこと)、2012年3月以降、運転されていません。直江津から金沢までが第三セクターの3社に移行してしまえば、運転される見通しは無きに等しいものと思われます(今年の冬、最後のチャンスに1日でも走ることがあるのでしょうか?)。
また、本稿(『さらば急行能登』)の途中で長寿を願った上野発青森行きの寝台特急『あけぼの』も臨時列車となりました(この年末年始も運転されるようです)。本稿の最後に登場する大阪~新潟間の夜行急行『きたぐに』も、臨時列車を経て廃止され、豪華寝台特急『トワイライトエクスプレス』も、来年3月で廃止となります(この間臨時列車化されていた寝台特急『日本海』‐本稿でもふれています‐も、昨年以降運転されておらず、前述した第三セクターのことを考えれば、今後の見込みはないものと思われます)。
『さらば急行能登』は、乗車した時点で「最後の全車指定座席急行列車」であった『能登』と、長く同じ道を走った寝台特急『北陸』との別れの譜として書きはじめましたが、気がつくと、ほとんどの夜行列車へのレクイエム(鎮魂歌)になってしまいました。時の流れによるものとはいえ、何ともさびしい限りです。
読み物としては、古い鉄道ファンの方々にも、またあまり夜行列車になじみのない、若い年代の方々にも、お楽しみいただけると思います。去りゆくものへの哀惜だけでなく、鉄道の現在、未来の楽しみ方と可能性にも、さらに言及していきたいと思います。多くの方にお目通しいただければ幸いです。
『さらば急行能登』<完結篇・後>
国語力に定評がある文京区の総合学習塾教師
小田原漂情
文京区の総合学習塾・言問学舎HP
[[言問学舎の生のすがたは、こちらの動画からもご覧いただけます!
http://www.youtube.com/watch?v=9d_nMZpDjbY&feature=youtu.be]]
[[国語の勉強をお手伝いする国語専門サイト・国語力.com
http://www.kokugoryoku.com]]