北陸新幹線にちなんで<通番外>~旅と鉄道の譜『さらば急行能登』が完結しました!

小田原漂情

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テーマ:小田原漂情

 2010年2月に乗車し、2010年10月より折々書き継いできた『さらば急行能登』が、計11回の掲載でこのたび完結し、昨日18日に、言問学舎ホームページ『言問文庫~読み物のページ<漂情旅日記篇>』に掲載致しました。

 乗車してから4年9か月、本稿の第1回を執筆、掲載してから4年1か月の月日が流れました。この間に、『能登』で旅した区間の鉄道の事情は、大きく変わりました。私が乗った1ヶ月後に『北陸』が廃止となり、『能登』は季節列車となりましたが(ここまでは乗る前に決まっていたこと)、2012年3月以降、運転されていません。直江津から金沢までが第三セクターの3社に移行してしまえば、運転される見通しは無きに等しいものと思われます(今年の冬、最後のチャンスに1日でも走ることがあるのでしょうか?)。

 また、本稿(『さらば急行能登』)の途中で長寿を願った上野発青森行きの寝台特急『あけぼの』も臨時列車となりました(この年末年始も運転されるようです)。本稿の最後に登場する大阪~新潟間の夜行急行『きたぐに』も、臨時列車を経て廃止され、豪華寝台特急『トワイライトエクスプレス』も、来年3月で廃止となります(この間臨時列車化されていた寝台特急『日本海』‐本稿でもふれています‐も、昨年以降運転されておらず、前述した第三セクターのことを考えれば、今後の見込みはないものと思われます)。

 『さらば急行能登』は、乗車した時点で「最後の全車指定座席急行列車」であった『能登』と、長く同じ道を走った寝台特急『北陸』との別れの譜として書きはじめましたが、気がつくと、ほとんどの夜行列車へのレクイエム(鎮魂歌)になってしまいました。時の流れによるものとはいえ、何ともさびしい限りです。

 読み物としては、古い鉄道ファンの方々にも、またあまり夜行列車になじみのない、若い年代の方々にも、お楽しみいただけると思います。去りゆくものへの哀惜だけでなく、鉄道の現在、未来の楽しみ方と可能性にも、さらに言及していきたいと思います。多くの方にお目通しいただければ幸いです。

『さらば急行能登』<完結篇・後>

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小田原漂情
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小田原漂情
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小田原漂情(学習塾塾長)

有限会社 言問学舎

自らが歌人・小説家です。小説、評論、詩歌、文法すべて、生徒が「わかる」指導をします。また「国語の楽しさ」を教えるプロです。みな国語が好きになります。歌集・小説等著書多数、詩の朗読も公開中です!

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