注目の本郷中学校・2月1日入試の<その後>
幾度かご紹介していることですが、現行システムで実施される27年入試と、28年入試からの変更後のことを含めて、東京都立高校入試のしくみを、「実際の受け方」の面から、ご紹介したいと思います。
都立高校入試には、機会としては合計3回、受験のチャンスがあります。
1月27日ごろに行なわれる推薦入試と、2月23日実施の一般入試(前期)、そして3月9日の分割後期・二次募集です。二次募集は欠員に対してのものであり、分割後期も実施校が限定されていますから、「2回プラスアルファ」と考えても、いいかも知れません。
1月の推薦入試は、実質倍率が平均で3倍強、ここを「本番」と考えるには、すこし厳しい入試です。ただ25年入試から、調査書点(内申点)の配分が50%までとなり、小論文・作文と面接・集団討論で頑張れる余地が増えましたから、志望が明確で、ある程度調査書点(内申点)が計算できる人は、ねらってみるといいでしょう。
さて、多くの人にとって「本番」と言っていい2月の一般入試ですが、こちらは「当日の入試の得点」と調査書点(内申点)」を合わせて1000点満点で判定されます。その比率ですが、27年入試(現中3生が受験)では7対3、6対4、5対5と、学校ごとに決まっています(中堅以上はほとんど7対3、また5対5はわずかです)。
28年入試(現中2生が受験)からは、2月の前期入試では、一律7対3となります。この意味では、「入試本番重視」になるわけです。
また同時に、9教科のうちの実技4科の比重が、これまで(27年まで)の1.3倍から、2倍に変更となります。通知表の5段階評価の「1」の違いの重みが、国数英社理の5教科にくらべて、2倍になるということです。
具体的にイメージしていただくために、これまでの1.3倍での例を挙げましょう。素点合計で「36」、平均してオール4の2例です。1人はまんべんなく、まさに「オール4」でした。この場合、7対3での300点換算の調査書点(内申点)は、235点となります。
ところがもう1人は、5科計が「24」、4科はオール3の「12」です。この人は300点換算では、229点になるのです。実技4科が1.3倍であることから、5科/4科の成績のバランスで、こうした違いが生じます。
実技4科の比重が2倍になれば、さらにその違いは大きくなるのです。この面では、内申のうち、特に4科のウェイトが大きくなるのだと言えましょう。
さて、実際の入試に臨む対策ですが、1000点のうち300点は調査書点(内申点)が占めるわけですから、やはり都立をめざすためには、内申対策、すなわち基礎学力の充実と中学校の定期試験対策が、重要です。共通問題で800点が合格の目安の学校の場合、だいたい素点で「40」ぐらい、750点で「37~38」、700点で「35」、650点で「32~33」ぐらいが、目標とみてよいでしょう。
なお、28年入試からは、単純な素点合計ではなく、5科/4科のバランスにも、注意が必要です(1.3倍では、先ほど挙げた例ぐらいにならないと、実際の1000点換算での差はありませんでしたが、2倍では顕著になるでしょう)。そしてもちろん、当日の入試で内申のマイナスを補うこともできますから、大事なのは「勉強のしかた」ということに尽きるのですが、その進め方、かじ取りを、どこに目標を置くのか、学校の進度や試験対策と入試までの時間の配分を考え合わせながら、うまく行なうことが、受験指導の一番のポイントだということになります。
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国語力に定評がある文京区の総合学習塾教師
小田原漂情
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