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自宅の近くに、ザンビア大使館があります。じつは12年間住んでいて、昨日はじめて、その所在を正確に認識しました。
建物そのものは、私がここに住むようになってから新しくできたというようなものではありません。おそらく、はじめから「ザンビア大使館」としてつくられたものであり、私が住みはじめた当時には、すでに存在していたのでしょう。けれども私は長いこと、この「ザンビア大使館」が近所にあることを、知らずにいたのです。
そして、2年ほど前、近所に義姉夫婦が越して来て、折々言葉を交わすうち、義兄の口から、「ザンビア大使館」の名と所在とを、告げられたのです。「なるほど、そんな施設が近所にあったのか」と驚き、一方では、さもありなん、と思いました。都内で五反田に近いけれど、山手線の外側であり、地価も都心ほどではないため、さして大規模でない国の大使館の立地としてはうってつけかな、と考えたのです。
さて、それからネットで検索するなどして、「ザンビア大使館」そのものを見つけようとしたのですか、どうも検索マップで示されている場所に行っても、実物と似た建物はあるけれど(似ているとわかったのは、昨日実物を知ってからのことですが)、どこにも「ザンビア大使館」とは書かれていません。「近くにあるはずだとわかっていながら、なかなか見つけることのできない不思議な場所」、それが私にとっての「ザンビア大使館」となってしまっていたのでした(もっとも、本気で集中してさがしたわけでもないのですが)。
それが昨日、散歩の途中でふと思い立って、心当たりの場所を歩いてみると、最近こそあまり通らないながらも、勝手知ったるバス通りに、鎮座ましましていたのです。くだんの「ザンビア大使館」が。わかってみれば、何のことはないのです。建物そのものは、幾度も目にしていたものでした。ただ、その表札と言おうか、看板と言おうか、「ザンビア大使館」と明記してある表示板に、気づかずにいただけなのです。
こうしたことは、人生の中で、時おり起こることではないでしょうか。そしてまた、ものを書いていても、塾で勉強を教えていても、似たようなことをしばしば経験しています。傍から、あるいは教師の側から見ているとわかり切ったことであっても、教わっている生徒本人には、なかなかわからない。そんなケースです。
私宅の近隣の「ザンビア大使館」にまつわるこの体験を、塾での教務指導にも生かさなければ。そう考えさせられた、春の一日でした。ちなみに「ザンビア共和国」は、アフリカ大陸の、南北で見れば南の方、東西で見るとほぼ中央部に位置しており、人口は約1300万人、面積が約75万平方キロメートル(日本のほぼ2倍)、首都はルサカという100万都市。隣国ジンバブエとの国境に、有名な「ヴィクトリアの滝」があるといいます。
国語力に定評がある文京区の総合学習塾教師
小田原漂情
文京区の総合学習塾・言問学舎HP
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