今なすべきことを振り返ると-
今年も8月21日がめぐって来ました。1993年、ちょうど20年前のこの日に、『長崎の鐘』『青い山脈』等々の名曲を歌われた藤山一郎先生が、82年のご生涯を終えられたのです(曲名を掲げた2曲は、戦後の代表曲です)。謹んで、頭を垂れる一日です。
藤山先生は、明治44年(1911年)4月8日のお生まれで、昭和6年(1911年)には『キャンプ小唄』でレコードデビューされ(すぐに『酒は涙か溜息か』、翌年『影を慕いて』が大ヒット)、亡くなられたのが平成5年ですから、昭和という時代を、まるまる歌い通されたことになります。
私の学生時代(1980年代はじめ)、よく「心に残る昭和歌謡」のアンケートのようなものが実施されており、当時レコード発売から30年以上の時を経ていながら、いつも1位になっていたのが、『青い山脈』でありました。
♪若く明るい歌声に 雪崩は消える花も咲く
この歌い出しで始まる『青い山脈』は、新しい時代のよろこびを湛えた青春の讃歌です。今年はとりわけ、様々なことを考えてこの夏を送るうち、現代の若者たち、子どもたちのために、当時の人々の思いがこめられたこの歌の明るい心を、いつまでも受けついで行かねばならないと思い定めた次第です。
2013年8月21日、藤山一郎先生ご逝去20年のご命日に