『はだしのゲン』のこと

　17日土曜日、各種のニュースで、島根県松江市の教育委員会が小中学校に対し、故中沢啓治氏の劇画『はだしのゲン』の自由閲覧をやめ、教諭の許可を要する閲覧制限をするとの旨が報じられました。

　『はだしのゲン』は言問学舎でも全巻をそろえており、自由に読ませています。こちらから誘導をするわけでなく、しかし毎年幾人かの生徒たちが自発的に手にとり、時には喰い入るように読みふけっている子もいます。もちろん、中には「こわい」と言って読まない子もいますし、それは生徒の自主性により、自然に選り分けられているのが実際のところです。

　また生徒によっては、言問学舎へ来る前に、すでに学校で『はだしのゲン』を読んでいる子もいます。学校で同じように自主性に任された状況であったからこそ、ある時機にそれを受け入れるべき子は受け入れ、そうでない子は読まずに成長して行く、多様性と自主性のある社会が生成されて行くのではないでしょうか。

※今回のことについても、専門家による時事ネタコラム「JIJICO（ジジコ）」に、に執筆しました。
http://jijico.mbp-japan.com/2013/08/20/articles3798.html

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