残暑お見舞い申し上げます

小田原漂情

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テーマ:小田原漂情

 昨日は立秋でしたが、それ以前の数日間が涼しく、立秋とともにひときわ暑くなって来たように思われます。残暑お見舞い申し上げます。

 ことさら申し述べるまでもないことですが、「暑中見舞い」という言葉は、立秋までに使うのがふつうですね。「立秋を過ぎても暑さが『つづいている』」ときに、「残暑見舞い」という言葉がびったり来るわけですが、立秋の日から猛暑日の連続ということになってしまうと、「残暑お見舞い申し上げます」とご挨拶するのも、少々はばかられてしまいます。

 とはいえ、<秋来ぬと目にはさやかに見えねども風のおとにぞおどろかれぬる(藤原敏行)>の秀歌にうたわれているような秋の訪れを感じるのは、今からのわずかな期間です。風の音に加え、空の色や夕焼けの色、虫の音(ね)などに、感覚を研ぎ澄ませてみてはいかがでしょうか。

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小田原漂情(学習塾塾長)

有限会社 言問学舎

自らが歌人・小説家です。小説、評論、詩歌、文法すべて、生徒が「わかる」指導をします。また「国語の楽しさ」を教えるプロです。みな国語が好きになります。歌集・小説等著書多数、詩の朗読も公開中です!

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