春休みと春期講習!この時期の勉強のポイントは?③新高校3年生その2<国語/漢文>

小田原漂情

小田原漂情

テーマ:総合学習塾・言問学舎

 新高校3年生、その2は「漢文」についてです。漢文は、受験する大学によって、受験科目としての要・不要が、古文よりも明確に分かれますね。

ただセンター受験予定者はもとより、難関上位校では必須ですし、センターでは一番「満点をとりやすい」領域でもあります。得点力を上げるために、この時期に基本をがっちり身につけておきましょう。

 昨日の古文と同様、次の5つがこの時期のポイントです。

①再読文字の読み方、基本的な意味を、きちんと覚える。

②返読する(必ず、下から上へ返って読む)文字を、一通り覚える。
これは特に、白文書き下しのために不可欠です。

③訓点の多い文で、訓読(必ず「音読」で)と、書き下しの訓練をする。

④長文を読み、現代文の小説等と同様に、展開が読めるようにする。
教科書で読んだことのある文、特に「鴻門之会」「四面楚歌」がおすすめです。

⑤部分否定、二重否定について、きちんと理解しておく。

古文と同様、これらのことは、この時期にすでにできていなければならないことです。漢文の場合、句法の学習に重点が置かれる向きもありますが、そのために文章を読むことが遅れてしまうと、あとで取り戻すのが困難です。

最低限の基本をマスターしたら、文章を読むことと句法の学習とを、並行して行なうのがベストです。その方が、句法の理解もしやすくなります。

また、絶句、律詩という漢詩の定型も、きちんと復習しておきましょう。特に押韻は、センターや国公立二次でも、出題ポイントとなるものです。

夏休み以降は入試対策、過去問対策に集中する時期となります。だからこそ、この時期に基本を徹底し、作品を幅広く読んでおきましょう。白居易の『香炉峰下、新卜山居、草堂初成、偶題東壁』を作品として読んで知っていた上で、『枕草子』の有名なくだりを味わうというような勉強ができるのも、今のうちです。

春期講習のご案内

この時期の勉強のポイント/新高校3年生「古文」について

◇電話番号は以下の通りです。 
 03‐5805‐7817 「マイベストプロを見た」とお伝え下さい。 
 メールは「メールで問い合わせる」
    「フォームから問い合わせる」よりお願いします。

国語力に定評がある文京区の総合学習塾教師
小田原漂情
[[文京区の総合学習塾・言問学舎http://www.kotogaku.co.jp/]]

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

小田原漂情
専門家

小田原漂情(学習塾塾長)

有限会社 言問学舎

自らが歌人・小説家です。小説、評論、詩歌、文法すべて、生徒が「わかる」指導をします。また「国語の楽しさ」を教えるプロです。みな国語が好きになります。歌集・小説等著書多数、詩の朗読も公開中です!

小田原漂情プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

国語力に定評がある文京区の総合学習塾教師

  1. マイベストプロ TOP
  2. マイベストプロ東京
  3. 東京のスクール・習い事
  4. 東京の学習塾・進学塾
  5. 小田原漂情
  6. コラム一覧
  7. 春休みと春期講習!この時期の勉強のポイントは?③新高校3年生その2<国語/漢文>

小田原漂情プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼