注目の本郷中学校・2月1日入試の<その後>
新高校3年生、その2は「漢文」についてです。漢文は、受験する大学によって、受験科目としての要・不要が、古文よりも明確に分かれますね。
ただセンター受験予定者はもとより、難関上位校では必須ですし、センターでは一番「満点をとりやすい」領域でもあります。得点力を上げるために、この時期に基本をがっちり身につけておきましょう。
昨日の古文と同様、次の5つがこの時期のポイントです。
①再読文字の読み方、基本的な意味を、きちんと覚える。
②返読する(必ず、下から上へ返って読む)文字を、一通り覚える。
これは特に、白文書き下しのために不可欠です。
③訓点の多い文で、訓読(必ず「音読」で)と、書き下しの訓練をする。
④長文を読み、現代文の小説等と同様に、展開が読めるようにする。
教科書で読んだことのある文、特に「鴻門之会」「四面楚歌」がおすすめです。
⑤部分否定、二重否定について、きちんと理解しておく。
古文と同様、これらのことは、この時期にすでにできていなければならないことです。漢文の場合、句法の学習に重点が置かれる向きもありますが、そのために文章を読むことが遅れてしまうと、あとで取り戻すのが困難です。
最低限の基本をマスターしたら、文章を読むことと句法の学習とを、並行して行なうのがベストです。その方が、句法の理解もしやすくなります。
また、絶句、律詩という漢詩の定型も、きちんと復習しておきましょう。特に押韻は、センターや国公立二次でも、出題ポイントとなるものです。
夏休み以降は入試対策、過去問対策に集中する時期となります。だからこそ、この時期に基本を徹底し、作品を幅広く読んでおきましょう。白居易の『香炉峰下、新卜山居、草堂初成、偶題東壁』を作品として読んで知っていた上で、『枕草子』の有名なくだりを味わうというような勉強ができるのも、今のうちです。
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この時期の勉強のポイント/新高校3年生「古文」について
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