都立高校入試当日/塾長のリアルタイム日記 2013.2.23

小田原漂情

小田原漂情

テーマ:総合学習塾・言問学舎

①午前9時00分<国語9:00~9:50>

 1時間目、国語の開始。今日はどんな文章からの出題となるだろうか。

 受験生には、最初の国語で、はずみをつけて欲しい。都立の国語の設問はさほど難しくないし(共通問題)、大問四の評論文で難解な用語が出たとしても、必ず[注]がつく。選択肢の選び方もきちんとマスターしていたし、過去問は74点→84点→92点と、解かせるたびに得点アップしたから、まず大きな失敗はないだろうが・・・。

 緊張でミスしないように、それだけを祈りたい。部活で大舞台も経験している、本番に強いタイプだから、大丈夫だとは思うけれど、やはりこちらも、どきどきしてしまうのだ。

②午前10時25分<数学10:10~11:00>

 数学が始まって、15分経過した。大問1でミスしないよう、十分に説き聞かせ、演習もたっぷりやった。関数(大問3)と図形の証明(大問4)に、この1ヶ月力を注いだ。あとは大問2に、柔軟に対応できるか。大問5は、[問1]ができてくれれば良いだろう。

 ここまでうまくやっていれば、英語は得意教科だから、午前の3教科で、大体見通しが立ってくる。もちろん本人の「手ごたえ」でしか、出来の良し悪しはわからないけれど。

③午前11時45分<英語11:20~12:10>

 英語の時間が半分終了。リスニングの出来はどうだったろうか。過去問では、日本語の説明の時点で聞き洩らしをするというチョンボがあった。こういうのが心配だ。

 だが本人は、「腹減った」などと思っている頃だろう。

 気の弱い子(特に女子)に比べて、男子の図太い子はあがったり、緊張しすぎて失敗したり、という心配はしなくていい反面、思わぬチョンボが気にかかる。それにしても今年はほかの子たちが私立で早めに合格→進学(すなわち第一志望)を決めてくれたから、気の遣い方がいつもの年とは大分異なる。昼休みを有効に使うよう(=社会の勉強)指示したが、あいつ、どうするつもりだろう。

④午後1時10分<社会13:10~14:00>

 さあ、午後の部、社会の開始時間。気温はさほど高くないが、春めいたおだやかな日和なので、きっとあの高校の日当たりのいい教室では、ぽかぽかと眠くなっているだろう。昼休みはそれでもよかったが、しっかり目を覚まして、気合いを入れて臨んで欲しい。

 最後に特訓した記述の書き方、大丈夫だろうか。

⑤午後2時00分~2時20分<社会終了、理科までの休み時間>

 4教科が終了した時間。当塾の受験生のことも気にかかるが、この時間帯になると毎年、たくさんの受験生のことが思われる。順調な子はいいのだが、中にはここまでで「もう駄目だ」と思ってしまっている子もいるだろう(もちろん、他人ごとではないのだが)。厳しい入試のさなかとはいえ、「最後まであきらめずに頑張る!」ことを、受験を通して学んで欲しい。

 そして当塾の受験生〇〇君、最後まで気を抜かずに全力を出し切れよ。

⑥午後2時55分<理科14:20~15:10>

 理科もそろそろ、解き終わった頃だろうか。最後の最後まで、きちんと見直しをし、手ぬかりなく万全を尽くすように、と教えているのだが、この点ばかりは、特に中3ぐらいの年齢では、なかなか本人が徹底できない。「駄目なものは駄目」と、一番決めてかかりやすいのが中3生である。小6はまだ素直だし、高3だと分別がある程度できている上、一般的に「受験」と名のつく最後の機会だから、取り組み方が違う。こちらはこのような機会に、最後まで粘り強く頑張ることを教えたいと思うのだが、こうしたことは本人がその気にならなければ、いかんともしがたいのである。

 ただ、受験や勉強という場がすべてではない。部活の練習や、試合、本人が心底夢中になれるもので、この年代は集中力、忍耐力を身につければ良いことではある。

 とにかく今日の入試で、全力を出し切っていること。そして良い結果が、28日の発表日に待っていることを、願うのみである。

⑦午後3時10分<全科終了>

 何もなければ、いま全科目の試験が終了したはずである(4年前には、一部の学校で大幅に遅れたことがある)。とにかく、お疲れ様。水曜日が中3生としての最後の授業だ。そして翌日、いい結果が出ていることを祈ってるよ。

※本日は、今日実際に行なわれている都立高校の入試の時間割に合わせて、その時その時に感じたことを、日記形式で記してみました。多くの受験生のみなさん、大変お疲れ様でした。今日はゆっくり休んで、いい夢を見て下さい。

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国語力に定評がある文京区の総合学習塾教師
小田原漂情
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小田原漂情
専門家

小田原漂情(学習塾塾長)

有限会社 言問学舎

自らが歌人・小説家です。小説、評論、詩歌、文法すべて、生徒が「わかる」指導をします。また「国語の楽しさ」を教えるプロです。みな国語が好きになります。歌集・小説等著書多数、詩の朗読も公開中です!

小田原漂情プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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