本番2日前、あるいは4日前~今こそ落ち着いて、できることを!

小田原漂情

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テーマ:総合学習塾・言問学舎

 2月も下旬に入り、都立高校の入試が明後日23日土曜日、国公立大の二次試験(前期)が週明けの月曜25日からということで、入試本番の、それぞれ2日前、4日前という、今日のこの日となりました。

 ここまで来ると、多くの受験生は、今までの勉強でうまくできたところ、足りなかったところが、かなりわかっていると思います。「ああ、あそこをもっとやっておけばよかった」と、今夜あたり考える人も、多いのではないでしょうか。

 今、もっとも大切なのはメンタル面、端的に言えば「本番でもっとも力を発揮しやすい状態になること」です。

 そのためには、「あそこをもっとやって“おけば”」というのはタブーです。「れば」「たら」式の、はじめから逃げの姿勢になってしまって、結果に対してプラスになることは一つもありません。

 ただ、勉強のでき具合の良し悪しがわかっていることは、いいことです。いま残っている時間でできることを見きわめ、最後の詰めを計画することができるからです。

 メンタル面から言えば、ここまで来たら「不安を取り除く」勉強に時間を割くのも一つの手です。得意教科(の積み上げ部分)でも不得意教科(の穴埋め部分)でもいいでしょう。気持ちが落ち着き、当日少しでもリラックスできそうだったら、自分が一番いいと思う勉強をして、本番の時にそなえましょう。

 「何もしない」のはいけません。これは悪い意味の「開き直り」です。「開き直り」の境地になるのであれば、せめて自分の一番得意な、もしくは好きな「分野」の勉強を、一生懸命して下さい。足りないところがある場合に、今から「どこが出ても大丈夫」という状態に持って行くのは不可能です。どの教科も、何が出るのかわからない、それならいっそ、と開き直る時に、「できるところを徹底してやる」のは、良い「開き直り」であり、良い結果につながることもあり得るのです。

 以上のことはもちろん、本番が直前にせまった今年の受験生(と保護者のみなさま)へのアドバイスです。来年(以降)受験のみなさんは、「受験はその時だけでなく、準備の時こそが重要」であることを、十分ご認識いただき、これから受験に向けてのプランづくり、塾選び等にお役立て下さい。

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小田原漂情
専門家

小田原漂情(学習塾塾長)

有限会社 言問学舎

自らが歌人・小説家です。小説、評論、詩歌、文法すべて、生徒が「わかる」指導をします。また「国語の楽しさ」を教えるプロです。みな国語が好きになります。歌集・小説等著書多数、詩の朗読も公開中です!

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