都立高入試、差し替え後の出願状況について

小田原漂情

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テーマ:総合学習塾・言問学舎

 お伝えしました通り、一昨日13日に都立高校の願書取り下げ、昨日14日に再提出があり、「差し替え」後の最終出願状況が確定しました。

 前回取り上げた学校を見てみると、もっとも目を引いた大泉の女子は16人増え、31名募集に対し34名出願の1.10倍となりました。また旧第4学区の北園は、男子18人、女子11人が減り、それぞれ2.14倍、2.12倍となりましたが、同校ではちょっと見たことのない高倍率です。なお、ここ(北園など)で取り下げた人がどこに再提出したかは、当然わかりません。文京の8人増は、大半がそうだろうと考えられますが・・・。

 その他、小山台は男子が2人増え、女子は増減なし。竹早は男子が2人増え、女子は7人減。駒場の男子は、22人減りました。女子は1人減です。

 本年度の受験生・保護者のみなさまに申し上げるとすれば、当事者以外、この差し替えによる増減は、本人にとってほとんど意味がなく、ただやるべきことをやる、そのあと結果がついて来る、それだけです。

 大泉の女子のようなケースは別にして、北園や駒場の男子のように20人前後減った場合でも、2.1倍と2.2倍で、ボーダーが5点も10点も変わるわけではありません。ほんの少し、「気持ちが楽になる程度」です。まして1ケタの人数の増減に一喜一憂することはないのです。

 それよりも、気持ちを平静に保ち、今やるべきことをしっかりやる。そして最後の一週間、体調管理に細心の注意を払い、当日はベストのコンディションで、平常心で全力を発揮する。それができれば、合格を手中におさめることができるでしょう。なお花粉症の方は、この入試の時だけは、点鼻薬等を用いられるのも一法かと思います。

 そして現中学2年の保護者のみなさま、受験・出願に関するレポートがお役に立てば幸いです。来年の受験期には、都立高の出願をめぐってこうした動きが起こります。

 このあとのことですが、いま「差し替え」で確定したのは「受験予定者」であり、実際には当日、試験会場に来ない受験者(棄権者)がいることも、お伝えしておきましょう。日比谷の男子では、例年3割前後が受験しません。私立の開成や国立の筑駒などに合格し、当日は棄権するパターンです。さらに、各高校の裁量で定員からの合格者の増減が出た分を加味し(前にお伝えしましたが、「男女枠緩和校」は特に注意)、「実際の合格者数」で「実際の受験者数」を割ったものが、最終的な「実質倍率」となるのです。

 受験は勉強だけでなく、こうした状況分析や私学の併願制度の利用、メンタル面のサポートなど、様々な要素を総合的に判断して進めて行く「戦略」を必要とします。このレポートをお読み下さったみなさま、どうぞどのようなことでも、ご相談下さい。受験のプロとして、可能な限りお答えさせていただきます。今回も進学研究会様ご提供の資料を元に分析をしましたこと、最後にお断りさせていただきます。

都立高校の出願状況が確定しました(2/9)
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小田原漂情
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小田原漂情
専門家

小田原漂情(学習塾塾長)

有限会社 言問学舎

自らが歌人・小説家です。小説、評論、詩歌、文法すべて、生徒が「わかる」指導をします。また「国語の楽しさ」を教えるプロです。みな国語が好きになります。歌集・小説等著書多数、詩の朗読も公開中です!

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