私立中受験<男子>に大きな変化?2月1日入試に本郷中が参入!
2日間にわたる都立高校の願書提出が終わり、昨夜から学校別の応募者数、倍率などの報せが届いています。新聞やネットでご覧になっている方も多いと思いますが、全日制普通科の合計は1.51倍で、昨年より0.02ポイント減とのことでした。実質的に変わらないとみてよいでしょう。
ただ学校別では、女子で旧第1学区から旧第5学区までの上中位校(1000点満点で700点以上)が軒並み1.75倍以上となった昨年と異なり、一部に1.5倍前後の学校も見受けられるなど、ばらつきが出ています(というより、本来の姿に戻ったと言えましょうか)。目を引くところでは、小山台が現時点では男女とも1.5倍前後であり、竹早 も男子は1.51倍(女子1.8倍)です。ほぼ同レベルの駒場は男女とも2倍超で、相変わらず厳しいですね。もちろん日比谷・西・国立のトップ3に、大きな変動は見られません。
今年から学級減となった中高一貫併設校では、大泉の女子が現時点で31名定員に対し18名応募となっています。ここはもちろん、13日・14日の願書取り下げ・再提出で、志願者が増えるでしょう。また、男女とも2.2倍を超えている旧第4学区の北園などは、逆に取り下げ再提出で志願者が減ることが予想されますが、その影響を受けそうな学校を志願している方は、注意が必要です。
一般に、1.5倍ぐらいまでの倍率ならば、予想得点(合格の目安)を超えられる力のある受験生に「まさか」のことは起こりにくいですが、2倍に近づくと、何が起こるかわからなくなって来ます。合格最低点が予想得点に限りなく近づくためです。そして、今年は中上位校だけでなく、各学力層で2倍前後となっている学校がありますから、全般的に厳しい受験になることが予想されます。
ここ何年か、厳しい不況の影響を受けて都立志向が高まって来ましたが、今年も「高止まり」の出願状況となりました。また「安全志向」も、今回の出願状況から即断することはできませんが、決して弱まっているとは言えないようです。出願状況をよくご覧になって、心配な要素がある場合は、13日(水)・14日(木)の取り下げ再提出を、積極的に活用なさるのがよいでしょう。
また、「男女枠緩和校」で特に男子の倍率が女子に比べて低い場合、男子は注意が必要です。結果的に、男子が定員より少ない合格者数となり、その分女子の合格者数が増える場合があるためです(仕組みの上では、男女ともそれぞれ定員の9割ずつを別々に選考した上で、残りの1割分を男女合同で選考するのですが、もともと男子の定員が多いため、結果としては、「男子の合格者数が減る」ように見えるケースが多いのです)。
以上で、都立高校出願状況に関するレポートを終了致します。明日以降に私立高校の入試がある方は、まずそちらの方を全力で頑張って下さい。その後の都立高受験に向けて、本コラムが多少ともお役に立てば幸いです。とにかく大事なのは、健康管理をしっかりし、残された期間にできるだけ効率よく勉強することと、心身のピークを当日に持って行くことです。みなさんのご健闘、ご成功をお祈り致します。なお本稿の執筆に当たっては、進学研究会様、新教育研究協会様ご提供の資料を参考にさせていただきました。
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国語力に定評がある文京区の総合学習塾教師
小田原漂情
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