注目の本郷中学校・2月1日入試の<その後>
年年歳歳花相似たり。歳歳年年人同じからず。・・・毎年毎年、季節がめぐると、花は同じように咲くけれど、人は、その心のありようや姿かたち、あるいは人と人とのかかわりが、決して同じではありえない(花を見る人々が、前年と同じメンバーということはない)。
劉希夷という唐の詩人の有名な詩の一節です。私自身は、平成元年に亡くなられた歌人上田三四二氏の著書『短歌一生』で、はじめてこの詩句に触れました。
昨日、今日とセンター試験。「花」は受験終了後に咲くものですが、受験や子どもにかかわるなりわいをする身において、やはり毎年毎年の一大行事であるセンター試験は、年々同じようにめぐるものとして受けとめられます。そして「人」=受験生は、これも毎年、目標も資質も異なる顔ぶれが、けれども同じような苦しみをかかえながら、試験に挑みます。
振り返ると、毎年毎年、受験生たちの歩む道程は、それぞれ異なり(大学受験は、特にそうです)、そのすべてが違う一人一人にあわせて、指導を徹底してきました。もちろん、一つ一つの事例が真に十全の力を出し切ったものであったかどうか、顧みて向後の糧とするのに飽くことはありませんが、学力とともに努力(克己心)や精神力といった部分まで、受験という機会を成長の一過程と位置付けて、こちらの持つ全精力を傾けて指導してきたことには、ささやかな矜持を持っています。
今年の受験がこれからピークを迎え、また新たな年に向けて新たなスタートを切る方々と、より多くの出会いを結べるよう、静かに願うセンター2日目の今日、1月20日です。
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