決してあきらめずに
昭和15年(1940年)に発売された『森の小径』という名曲があります。私の敬愛する灰田勝彦先生が歌われましたが、作曲されたのはお兄様の灰田有紀彦(晴彦)先生です。
オリジナル原版(の収録時)は、この『森の小径』のイントロを、有紀彦先生ご自身がスチールギター(ハワイアンの基本の楽器)で演奏されています。その美しい音色は、勝彦先生の見事な高音、裏声とともに、聴く者の心を夢の世界に導いてくれます。戦時下、淡い夢さえも見ることのできなかった青年たちに愛唱されたそうですが、うなずける話です。
その灰田有紀彦先生のご命日が、今日、10月16日です。亡くなられたのは昭和61年(1986年)ですから、ことしで26年となりました。私は今『森の小径』を毎日練習していますが(YouTube既発表の『新雪』につづけるため)、今日はもちろん、ご兄弟のシンボルとも言うべき『鈴懸の径』とあわせて歌います。
あらためて、すばらしい歌を残して下さった灰田先生ご兄弟を偲び、頭を垂れるこの10月です。10日後の26日は、勝彦先生の満30年のご命日を迎えます。
http://www.youtube.com/watch?v=UWuJJRqCtvQ『新雪』(小田原漂情・歌)
国語力に定評がある文京区の総合学習塾教師
小田原漂情
文京区の総合学習塾・言問学舎