注目の本郷中学校・2月1日入試の<その後>
本コラムとしては、平成24年はじめての記述となります。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
昨年10月から、高校受験の生徒たちのことを連載しましたが、時節柄、現今ただいまは大学受験のセンター試験にかかりきりです。中3生たちの二学期の通知表評定(内申点)に関しては、4名いる全員がアップ、三年一学期~二学期に関しては、平均2.5のアップであることと、その結果私立高の併願優遇がほぼ予定通り運んだことのみ、ご報告しておきます。
さてセンター試験ですが、今年から大きな変更が始まりました。言問学舎では7名のうち2名が、新設された「倫理・政経」で受験します(国立理系)。
また、私大のみの受験者も全員(高等学校の方針もあり)、センターを受験します。センター利用の私大受験は、国公立受験者の併願が多いため、「84%」等の数値で示される合格ラインが非常に高く、全教科まんべんなく高得点がとれる受験生でないと、上位校の合格は見えにくいものがありますね。
さて、今日明日の二日間しかありませんが、今からでも国語の点数を上げられる勉強法があります(すでに選択肢の選別がきちんとできている受験生は対象外です)。
選択肢を選ぶとき、どうしても大問の中で1問、2問間違えてしまい、結果的に7割前後の総合点になってしまう受験生は、「センター式」の解き方が、まだ身についていません。「センターの国語」とは、徹底的に、「筆者が書いている内容と合致しているか(あるいはいないか)」を問う問題です。
具体的には、赤本などの解説に示されている、各選択肢の傍線部分の正誤を、本文の中から見つけてくる、そのことを徹底するのです。5つある選択肢のうち、1つの選択肢には「正答」の根拠が、4つの選択肢には「誤答」の根拠が、それぞれ含まれています。
その根拠は、基本的には本文中に書かれています(もちろん言い換えられています)。「自分の考え」を交えず、「筆者の考え」に従って答えを見つけるのは基本中の基本ですが、センターでは特に、「文中で述べられているか、いないか」ということの選別が、きちんとできているかどうかを問われます。
これがきちんとできている生徒は、大体12月のセンタープレ(模試)か冬期講習中の過去問実戦の頃には、9割はとれるようになります。いま、明後日のセンター本番に向かって最後の詰めを行なっている受験生の方も、今までに解いた問題の、各選択肢の「正答」と「誤答」の根拠をきちんと見分けること(練習・チェックの際は、二色のボールペンで正・誤を分けると象徴的になります)に、少し時間を振り向けてみて下さい。「今一つ"決め手"がわからない」と悩んでいる方なら、全体で二問ぐらいは正解が増え、15点前後得点がアップすることでしょう。古文や漢文についても、語句・文法以外では同じことです。
では残り少ない時間を有効に生かし、当日は万全の体調でセンター試験に臨んで下さい。ご健闘をお祈りします。
国語力に定評のある文京区の総合学習塾教師
小田原漂情
文京区の総合学習塾・言問学舎