日本舞踊のいろは おさらい会の着付け
スッキリしました!
入門した方に着物を着る際にほんのちょっとしたコツをお伝えすると、
スッキリしました!と喜ばれました。
着物は身幅と袖幅が同じくらいで、洋服では考えられない作りになっています。
着物と洋服の出来上がりの違いを理解することで、良さを引き立たせることができるようになります。
脇の部分がもたもたするのは仕方ないことで、ちょっとした紐の使いや、手の動き、タックの入れ方でスッキリ着付けることができます。
踊りも同じ!
弟子の喜ぶ姿を見ながら、踊りも同じ!とわかりました。
尾上流では自然体で空気抵抗や重力を感じながら踊ることを大切にしていますが、例えば扇子を持つ時にどのように握るか?どのような道を通り扇子を上に上げるか?降ろすか?日本舞踊がどのような踊りかを知り、流派が何を大切にしているか知ることで、体はそのように動くようになると感じます。
まずは知ること!
日本舞踊は地面に向かい腰を落とします。ひと回りする際も西洋の踊りはふわっと上に空へ向かう印象がありますが、日本舞踊では足の平を床につけて回ります。農耕民族だからということもひとつの理由だと思いますが、踊りには五穀豊穣と田植えをする振りが多いのもうなづけます。
尾上流では
扇子がどのように動くか?
例えば花の散る振りでは、最初にチラッチラッとゆっくりと桜が裏表になり、あとはチラチラチラチラと落ちていくことを表現します。
波は呼吸に合わせて、大きく腹式呼吸で吸い込んだものを吐きながら日本海ならばザッブ〜ンと、返す波はユラユラと一定量の空気を出しながら表現します。
気持ちよく!スッキリと!
着物のコツを覚えて、日本舞踊がどのような踊りかを知り、自分の流派が何を大切にしているのかを理解して踊ることで、何かが変わってくるはずです!今日のお稽古は、大切なことを弟子から教わったスッキリと気持ちの良い学びの時でした。