大切な家族の見守りにIoTを取り入れ、暮らしに安心をプラス（2/3）

子どもやペットなど、さまざまな困りごと解決にIoTの力を役立てる

　小さな子どもやペットなど、留守中の見守りに対応したサービス「ieイル」の需要も高まっています。最近も、「出勤時は自宅に愛犬だけがいるので、部屋の温度が気になる」という飼い主から問い合わせがありました。

　「スマホで遠隔操作ができる〝スマート家電リモコン〟を提案したところ、『実際にエアコンが動いているか分からない』とのことでしたので、エアコンを常時撮影するカメラもあわせて設置しました。『これで心置きなく仕事に集中できる』と喜ばれたことが、印象に残っています」

　加賀山さん自身も、子どもの見守りサービスにより利便性が増したそうです。
　「共働きのため、小学生になったタイミングで、子どもが親より後に家を出て、先に帰宅するように。鍵の閉め忘れや、無事に家に着いたのかなど、妻の不安は募るばかり。スマートロックを導入し、玄関の鍵の状態を仕事中も確認できるようになり、お互いが心穏やかになりました。また、両手がふさがっているときや、手が離せないときなどにも自動で開閉でき、子育てに便利と実感しました」

　OA機器を扱う法人営業や、携帯電話ショップでの販売を経て、独立時は企業の業務支援を行っていた加賀山さん。2020年に、見守りサービスの相談事業を立ち上げました。
　「業務支援でお付き合いのあった高齢者や障がい者の福祉施設で、利用者の困りごとをお聞きしたことや、自分の子育て経験をもとに、IoT製品を活用して快適な生活環境を実現したいと思いました」

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【次ページ】高齢者の見守り代行や、専門家と連携した生活・終活支援など新たな取り組みも

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