自分をご機嫌にする、という優しい習慣

平田えり

平田えり

テーマ:メンタルヘルス

なんとなく気分が晴れない日って、誰にでもありますよね。
理由ははっきりしないけど、心がどんよりしている。
朝起きてもやる気が出ない、誰かの一言にモヤモヤする、
やらなきゃと思っても体が動かない――そんな日。

人は誰でも、完璧じゃありません。
どんなに頑張っている人でも、いつも前向きでいるなんて無理な話です。
だからこそ、「そんな自分もいていい」と思えること、
そして、「自分をご機嫌にする力」を持っておくことが、とても大切なんです。

私たちはつい、「誰かが元気づけてくれたら」「環境が変わったら」と
外にある何かで気分を変えようとしてしまいます。
でも、本当に心がほっとする瞬間は、
自分の中にある「やさしさ」や「安心感」に気づいたときかもしれません。

自分をご機嫌にすることは、自分にやさしくすること。

それは、自分を甘やかすことではなく、
心の土台を整えるための、健やかな習慣です。

今日はそんな「自分をご機嫌にするヒント」を、
そっと手渡すようにご紹介します。

1. 小さな「好き」を味わう時間をつくる

好きな音楽、好きな香り、好きな景色。
ほんの数分でもいいから、自分が心地よくなるものを感じてみてください。
「好き」を味わうことで、心にほんのり灯りがともります。

2. 「ありがとう」を言葉にする

心の中で、自分に「ありがとう」と言ってあげるだけでも違います。
「今日もよく頑張ったね」
「嫌なことがあったのに、乗り越えて偉かったね」

誰かへの感謝も、自分のご機嫌に効く魔法です。

3. 体をほぐすと、心もゆるむ

深呼吸やストレッチ、少しの散歩。
体を動かすと、気持ちの流れも変わります。
がんばらなくていい。ただ、ゆっくり体を感じてみてください。

4. 「がんばらない日」をつくっていい

どうしても何もしたくない日がある。
それは怠けているのではなく、心と体の「休憩時間」。
自分に「今日は休んでいいよ」と声をかけてあげましょう。

5. 「やらなきゃ」より「やりたい」を選ぶ

一つでも、「これがしたい」と思えることをしてみてください。
小さな「やりたい」は、自分の心に光をともします。
たとえば、好きなお茶を飲むだけでも、それは立派なご機嫌行動です。

6. 「昨日の自分」と比べてみる

人と比べると、苦しくなります。
でも、「昨日の自分」と比べると、気づけることがある。
「昨日より少しだけ、早く起きられた」
「今日はちょっと笑えた」――そんな自分を見つけて、褒めてあげてください。


7. 「ご機嫌スイッチリスト」をつくっておく

自分が少し元気になれる方法を、リストにしておくのもおすすめです。
落ち込んだとき、迷ったときに、すぐに取り出せます。
(例:お風呂にゆっくり浸かる/猫の動画を見る/お気に入りのカフェへ行く)

まとめ:自分をご機嫌にすることは、自分を大切にすること

私たちは毎日、たくさんの出来事や感情の中で生きています。
うれしいこともあれば、思うようにいかない日もある。
そんな中で、自分の心をそっと抱きしめるように、
「今日はどんなふうに自分をご機嫌にしてあげようかな?」と問いかけること。
それが、自分を大切にする第一歩です。

ご機嫌でいることは、周りにいい顔をすることではなく、
自分自身との関係を優しく整えること。
小さな「好き」や「安心」が、心の奥からじんわりと力をくれるはずです。

調子が悪いときほど、がんばるのではなく、
「ご機嫌になるヒント」をひとつでも取り入れてみてくださいね。

あなたの心が、今日もやわらかく守られますように。

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平田えり
専門家

平田えり(カウンセラー)

NPO法人M-STEP

自身もステップファミリーやシングルマザー当事者であるカウンセラーが、「100日間カウンセリング」を実施。自信を持って自分の行動を選べる人になれるようサポートをします。不登校の悩みにも対応しています。

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