夫婦問題で多くの方が深刻に悩むこと

平田えり

平田えり

テーマ:夫婦関係

「このままの関係を続けていて、本当に幸せになれるのかな…」

夫婦関係において、こんなふうに思う瞬間、ありませんか?

・会話が減って、気持ちが通じ合わない
・相手にイライラばかりしてしまう
・優しくなれず、自分を責めてしまう
・心のどこかで、「もう限界かも」と感じている

夫婦関係に悩んでいる方は、実はとても多くいらっしゃいます。

けれど「誰に相談したらいいかわからない」「自分が我慢すれば…」と心にしまい込んでしまう方も少なくありません。

その小さな違和感や悲しみが積み重なると、関係そのものが壊れてしまうこともあります。だからこそ、早い段階で気づき、向き合うことが大切です。

今回は、カウンセリングの現場でも特に相談の多い夫婦問題を紹介します。

1. 感情の断絶・情緒的な孤独

・一緒に暮らしていても、心が通じ合っていないと感じることは、夫婦関係における深刻なサインです。
・「何を言っても伝わらない」「わかってもらえない」そんな気持ちが積もると、まるで心の中に壁ができたような孤独感に包まれていきます。
・会話や共感が失われ、気持ちを分かち合う場がなくなると、相手に対して無関心や諦めが生まれることもあります。
・その状態が続くと、夫婦というより"ただの同居人"のように感じてしまうこともあり、自分自身の存在価値にも影響を与える場合があります。

→ このようなときは、「なぜ寂しさを感じているのか」「本当はどんな関係でいたいのか」を、自分の心に問い直すことから始めましょう。

2. 浮気・信頼関係の崩壊

・信じていた相手の裏切りは、心に大きな傷を残します。
・浮気を知った瞬間、「何が本当だったのか」がわからなくなり、自分のこれまでの感情や選択さえも疑ってしまうことがあります。
・許したくても許せない、信じたいのに信じられない——その葛藤は、心の中で何度も繰り返され、感情が不安定になります。
・相手が謝罪し関係修復を望んでいても、自分の心がついていかないこともあります。
・逆に、相手が開き直ったり、言い訳ばかりの場合は、さらに傷が深くなり、精神的に追い詰められることも。

→ 「許すか、別れるか」ではなく、「自分はどうしたいのか」という視点で、自分の心の声を丁寧に聴いていくことが大切です。

3. コミュニケーションの崩壊

・会話が減る、口を開けばケンカになる、一緒にいてもスマホばかり。
・気づけば、必要最低限のやりとりしかしていない関係に。
・ちょっとした会話や気遣いが減ると、お互いの気持ちに気づくチャンスも減ってしまい、すれ違いが日常になります。
・特に「話しても分かってもらえない」「どうせまた責められる」と感じると、話すこと自体をあきらめてしまうことも。

→ まずは日常の中で「おはよう」「ありがとう」など、些細な声かけから関係の修復が始まります。

4. モラハラ・精神的DV

・一度失われた信頼を回復するのは非常に難しく、関係の継続そのものを揺るがします。
・浮気に至るまでの過程に、寂しさや不満がある場合も多いです。
→ 「もう一度信じたい」「許せない自分が苦しい」その両方の気持ちに向き合うことが、再構築の入り口になります。

5. モラハラ・DV(精神的・身体的暴力)

・無視、威圧的な言動、人格を否定する言葉。
・「そんなことで傷つくなんておかしい」「お前が悪い」といった言葉で、自尊心を削られ続けることがあります。
・身体的な暴力がなくても、精神的な攻撃は心に大きなダメージを与えます。
・周囲には伝わりづらく、我慢を続けてしまいやすいのがモラハラの特徴です。
・気づいた時には、自己否定感や不安感が強まり、うつ状態や身体的不調を引き起こすこともあります。

→ 「これはモラハラかもしれない」と感じたら、その直感を無視せず、まずは誰かに話すことから始めてみましょう。

6. 義実家との関係・介入

・義父母との同居や過干渉、育児や生活への口出しが、配偶者との関係にまで影響します。
・「あの人たちの言いなりになっている」「私の気持ちは後回し」──そんな風に感じることが増えると、夫婦間の信頼が揺らぎます。
・パートナーが「味方になってくれない」と感じると、孤立感や不信感が募り、会話も減っていくことがあります。
・特に子育てや介護の場面で、義実家の意見が優先されると、自己否定感や無力感を抱く方も多くいます。

→ まずは夫婦間で「何がつらいのか」「どうしてほしいのか」を話し合える時間を持つことが、問題解決の第一歩です。

7. 経済的な問題・金銭感覚のズレ


・借金・浪費・収入の不安定さが、生活に大きなストレスをもたらします。
・特に「何にお金を使うか」「どのくらい貯金すべきか」といった価値観の違いは、繰り返し摩擦の原因になります。
・共働きであっても、「収入に応じた負担割合」「生活費の管理方法」などで不公平感が生まれることもあります。
・どちらかが経済的に依存している関係性の場合、力関係が固定化されてしまい、言いたいことが言えなくなることも。

→ まずは「お金の問題=信頼と安心の問題」であることを前提に、感情的にならずに話し合える場づくりが大切です。

8. 育児・子育てに関するストレスと意見の対立

・育児への協力不足や、育児に対する姿勢の温度差は、日々のストレスの大きな原因となります。
・「なんで私ばっかりが子どものことを考えてるの?」「そんな叱り方、やめてって言ったよね」そんな思いが積もると、相手に対する不満や怒りが大きくなります。
・教育方針や生活習慣に対する考え方の違いが、価値観の衝突につながることも。
・ワンオペ育児や、実家などのサポートがない場合は、孤立感からメンタルが不安定になることもあります。
→ 育児の悩みは夫婦だけで抱えず、必要なら第三者の視点(カウンセラーや支援機関)を借りて、冷静に向き合うことも大切です。

9. 感情の断絶・情緒的な孤独

・同じ家にいても「心が通じない」「一緒にいるのに孤独」と感じる状態は、精神的なストレスを大きくします。
・何気ない会話やスキンシップが減り、相手の気持ちが見えなくなると、ますます距離が広がっていきます。
・一緒にいるはずなのに安心できない、気をつかわなければならない——そんな状況が長く続くと、心が疲弊してしまいます。
・愛情や共感のやりとりがなくなると、結婚生活に希望や意味を見いだせなくなることもあり、関係の見直しや自分自身のケアが必要なサインでもあります。

→ 「なぜこんなに寂しいのか」を言葉にすることから、関係修復への第一歩が始まります。

10. 離婚への迷い・再構築の難しさ

・「離れた方が楽かもしれない」と思いつつも、子どもや経済的不安、世間体、将来への不安など、さまざまな要因が決断を鈍らせます。
・「もう気持ちは冷めているけれど、一人で生活できる自信がない」「子どもから父親(母親)を奪っていいのか」といった迷いが、心を揺らします。
・一度壊れた関係を修復するには、信頼の回復・感情の整理・現実的な課題の解決といった複数のハードルがあります。
・「やり直したい」という気持ちがあっても、相手の本気度や変化への不安が付きまとうため、自分の気持ちを見失いがちです。

→ 離婚も再構築も、どちらが正しいというものではありません。どちらの選択も尊重されるべきものです。まずは「自分はどうしたいのか」という本音を丁寧に見つめることが大切です。

11. 病気・介護・依存症などの困難

・精神疾患、アルコールやギャンブル依存、慢性的な身体疾患、高齢の親の介護など、日常に継続的な負担を与える問題は、夫婦関係に深い影響を与えます。
・どちらか一方が“支える側”に偏ってしまうと、精神的・身体的な疲労が蓄積し、不満や孤独感が増していきます。
・特に病気や介護に関しては、先が見えない不安や「こんな生活がいつまで続くのか」という無力感に襲われることも。
・本人の問題であっても、それを支える配偶者もまた苦しみの当事者です。

→「誰かのために頑張っているけど、自分が壊れそう」と感じたら、それは相談のタイミングです。支える側も支えられていいのです。


まとめ

夫婦関係の深刻な問題についてお伝えしてきましたが、こうした悩みは一人で抱え込まず、誰かに話すことで心が軽くなることがあります。

私のカウンセリングでは、
・自分の気持ちや悩みを整理したい
・相手との関係をどうしたらいいか迷っている
・一歩踏み出す勇気がほしい
といった方の声に、丁寧に耳を傾けながらサポートを行っています。

誰にも話せなかった想い、言葉にならなかった気持ち。
それらを少しずつほどいていくことで、自分の本当の気持ちに気づけることもあります。

「これって相談してもいいのかな?」と思うことこそ、話してみる価値があるかもしれません。

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平田えり
専門家

平田えり(カウンセラー)

NPO法人M-STEP

自身もステップファミリーやシングルマザー当事者であるカウンセラーが、「100日間カウンセリング」を実施。自信を持って自分の行動を選べる人になれるようサポートをします。不登校の悩みにも対応しています。

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